最近「子どものいびきや歯ぎしりが気になる」という相談が増えています。本来、子どもはいびきや歯ぎしりをしません。しかし、口の中の状態や生活状況によって、いびきや歯ぎしりをすることがあります。
その理由は一体なぜなのでしょう?
また、子どものいびきや歯ぎしりは、歯並びに影響はないのでしょうか?
abcdental院長がわかりやすく解説します。
Contents
■子どものいびき3つの原因
1.鼻炎や鼻づまり
寝ているときに、鼻で呼吸をしにくいと、どうしても口呼吸になってしまいます。
口呼吸になると、舌がのどの奥に落ち込んでしまい、空気の通り道が狭くなり、いびきをかきやすくなります。
鼻炎や鼻づまりが治ることで、いびきは改善します。
2.扁桃腺が腫れている
扁桃腺は口の奥、のどの部分にあります。扁桃腺が腫れていると、寝ているときに息がしにくくなり、空気の通り道が狭くなるため、いびきをかきやすくなります。
扁桃腺の腫れがおさまり、扁桃腺肥大やアデノイドの治療をおこなうと、いびきは改善します。
3.口の中が小さい
最近、下あごの発達が不十分なお子さんが増えています。
舌の大きさに対して、口の中のスペースが狭いため、寝ているときの空気の通り道が狭くなり、いびきをかきやすくなります。
成長とともに、口の中のスペースが大きくなることで改善が期待できます。
■子どもの歯ぎしり3つの原因
1.成長
子どもの歯ぎしりは成長によるかみ合わせのズレを、脳が寝ている間に治そうとする、生理現象と言われています。
特に、歯が生えそろう生後8か月くらいから中学生頃までは、生理現象で歯ぎしりをしてしまう時期。
どれだけ意識しても、やめさせることは難しいのです。
2 .ストレス
環境の変化や、友達との関係、幼稚園・保育園や小学校へいくようになった……お子さんを取り巻く環境の変化のあとに、一時的に歯ぎしりが増えることがあります。
この場合は、数週間から1か月程度すると、自然に良くなるため、歯ならびに影響が出ることはほとんどありません。
3.下あごがずれている(受け口、不正咬合)
成長やストレス以外の原因は、歯並びの悪さが考えられます。
歯ぎしりのせいで、歯並びが悪くなるよりも、歯並びが悪いため空気の通り道が狭くなり、顎を動かすので歯ぎしりをしてしまうのです。
この場合は、早期に適切な治療が必要です。
■いびきや歯ぎしりが歯並びに影響する?
いびきや歯ぎしりが原因で、歯並びが悪くなることはほとんどありません。
いびきや歯ぎしりは成長とともに改善することが多く、お子さんの成長の1つとして見守ってください。
■まれに、治療が必要な場合も……
けれども、すべてのお子さんのいびきや歯ぎしりが、成長段階で起きているわけではありません。
下あごのずれや、正しくない舌の使い方の影響で、かみ合わせが悪くなったことが原因で、いびきや歯ぎしりをしている場合もあります。
また、ごくまれに歯ぎしりが強すぎて、口の中が出血したり、歯がグラグラになったり、歯がすり減るケースもあります。
治療が必要ないびき、歯ぎしりのお子さんはごく少数ですが、早めに対処しておくことで、歯並びへの影響は最小限にできます。
abcdentalは小児の治療経験が豊富です。お子さん一人ひとりの成長や個性に合わせた治療や歯科指導に力を入れています。
お子さんのいびきや歯ぎしりが気になる場合は、小児専門の歯科医院abcdentalへご相談ください。
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