【小児矯正の症例】交叉咬合(クロスバイト)|マウスピース矯正の症例をご紹介

「交叉咬合の症状があった13歳女児がマウスピース矯正治療で改善したケースをご紹介します」

みなさん、こんにちは!

東京都大田区田園調布にある小児歯科・矯正歯科専門の歯科医院「abc dental」の院長です。

いつもブログ・Instagram(@abcdental11)・X(@abc_111_)を見ていただいてありがとうございます。

子供の歯並びが一見良く見える場合でも、一部の噛み合わせが反対になっている「交叉咬合(クロスバイト)」という不正咬合の症状があります。

「交叉咬合(クロスバイト)」を放置すると、食べ物をきちんと噛めなくなり、慢性的な消化不良や口腔内機能の低下のほか、顔のゆがみにも繋がるので早期治療が推奨されます。

本記事では、当院で交叉咬合の症状があった13歳女児がマウスピース矯正治療で改善したケースをご紹介しましょう。

ご質問:交叉咬合(クロスバイト)はどんなリスクがあるの?

ご質問をいただきました。

ご質問者様:7歳の娘さんのお母様

娘の歯並びは結構きれいに見えますが、かかりつけの歯科医院でレントゲンも含めて検査をしたところ、一部分だけ「交叉咬合」という不正咬合の症状があると診断されました。

よくみなければ分からない程度ですが、将来のお口の健康のために矯正治療を勧められました。交叉咬合をそのままにすると、どんな健康リスクがありますか?

ご回答お待ちしています。

回答:顎と顔のゆがみ、顎関節症リスクがあります

質問に回答します。

歯科医院で一部の歯に「交叉咬合」の症状があると診断された、とのことですね。

通常、上下の歯をイーっと噛み合わせたときに、上の歯列が下の歯列を少し覆っていて、上の歯列はやや外側にあります。(下の歯列は内側に入っている)

しかし、上下の歯を噛み合わせたときに、上下の歯列の一部分だけが交叉(上下反対)になっていて、上の歯よりも下の歯が外側に出ている噛み合わせのことを「交叉咬合」といいます。

「交叉咬合」は歯が正常とは逆に交叉(クロス)しているので「クロスバイト」とも呼ばれ、子供によくある不正咬合の一種です。

確かに「交叉咬合」は出っ歯や受け口とは異なり、一見歯並びに問題がないように見えますが、たった1本の歯でも「交叉咬合」の症状があると、顎と顔のゆがみに繋がるので要注意

特に成長期には「交叉咬合」の症状がある方の下顎のズレが大きくなり、顎がズレたまま成長するため、成人になった時に治療をする場合、本格的な外科手術が必要になります。

そのまま放置すると、左右非対称になったり、全体的な顔のゆがみを引き起こす可能性があるため、「交叉咬合」の症状がある場合は、子供のうちに早期治療が推奨されます。

▽矯正歯科の選び方のポイントはコチラ!

満足できる小児矯正を受けるには?矯正歯科医院の選び方3つのポイント – 子ども 歯の矯正(院長ブログ)

子供の「交叉咬合(クロスバイト)」とはどんな症状?

Anterior crossbite dental occlusion ( Malocclusion of teeth ). Medically accurate tooth 3D illustration

正常な噛み合わせは、上下の歯を噛んだ時に上の歯列が外側にあり、下の歯列は内側に入っていますが、それが上下逆になっている場合、「交叉咬合(クロスバイト)」といいます。

お子様によって1本の歯だけ「交叉咬合(クロスバイト)」の症状がある場合もあれば、複数の歯や全体的に反対になっているケースもあります。

▽お子様に以下のような症状がある場合は、「交叉咬合(クロスバイト)」の可能性があります。

・上下が交叉した歯並びがある

・歯で食べ物を噛み切ったり、咀嚼しにくい

・顎や顔の歪みが気になる

・肩こりや頭痛がある

気になる方は、なるべく早く歯科医院で歯並びを診てもらうことをおすすめします。

子供が「交叉咬合(クロスバイト)」になる3つの原因

子供が「交叉咬合(クロスバイト)」になるのは以下の3つの原因が挙げられます。

①遺伝、先天的なもの

ご両親の顎の大きさ、形、歯の大きさはお子様に遺伝するため、歯列も影響しやすいといえます。ご両親のどちらかに不正咬合の症状がある場合、お子様にも影響することがあります。

②成長過程における顎バランスの崩れ

お子様の成長過程において、遺伝的な要因によって上下の顎バランスが崩れたり、指しゃぶりや舌の癖などで顎の成長・発育が阻害されると、歯列が交叉することがあります。

③日常の癖、習慣によるもの

子供が無意識のうちにやっている日常の何気ない癖や習慣が歯並び悪化に繋がることがありますので、注意が必要です。

指しゃぶり、口呼吸、舌癖、爪を噛む、頬杖をつくといった癖は噛み合わせを悪くさせて、正常な顎の成長を妨げるため、上顎が内側に入り込み、交叉咬合になることがあります。

▽子供の「交叉咬合(クロスバイト)」症状と原因について詳しくはコチラ!

子供の「クロスバイト(交叉咬合)」の症状と原因は?歯科医が治療法を解説 – 子ども 歯の矯正(院長ブログ)

子供の「交叉咬合(クロスバイト)」治療法

The Asian girl open her mouth with mouth gag and show removable appliance with anterior spring braces because of anterior cross bite at Pranburi hospital. Pranburi, Thailand March 1, 2019

歯科医院の歯並び検査で「交叉咬合(クロスバイト)」と診断された場合は、なるべく早い年齢のうちに矯正治療を受けることを検討されるとよいでしょう。

▽子供の「交叉咬合(クロスバイト)」治療法

①ワイヤー矯正

歯の表面に矯正装置を取りつけてワイヤー装置を通し、ワイヤーの復元力によって歯並びを改善させる方法です。

食べ物やスポーツに制限があり、口腔内を傷つけるリスクがあります。

②インビザライン←【おすすめ】

透明で薄く、目立たないマウスピース矯正装置を使った治療方法です。

食事や歯磨きの際には取りはずしができます。痛みはほとんどなく、口腔内を傷つけにくいため安心です。

▽インビザラインのメリット

・通常通り生活できる

・見た目が気にならない

・抜歯するリスクが低い

・痛みや違和感がほとんどない

デメリットはほとんどありませんが、一定時間以上の装着しなければ効果は期待できませんので、お子様自身の自己管理も求められます。

③お子さま向けのマイオブレース矯正

顎や口周りの筋肉が成長する時期に使用する子供専用のマウスピース矯正法です。

マウスピースを装着し、毎日のお口のトレーニングによって顎の成長を促し、キレイな歯並びの土台を作ります。

【小児矯正の症例】交叉咬合(クロスバイト)|マウスピース矯正の症例

ここからは、当院で交叉咬合(クロスバイト)の症状があった女児がマウスピース矯正によって改善した症例をご紹介しましょう。

▽小児矯正の症例

年齢:13歳4か月(女児) 

症例:交叉咬合 

※上顎前突と叢生の症状もあり、歯が大きい

治療方法:インビザライン(マウスピース矯正)

抜歯部位:なし

装着時間:1日20時間

治療期間:7か月

【治療前(開始時)】

一見すると歯並びに問題なく見えますが、正面から見て右側の歯が一部、交叉咬合となっているのが分かります。成長過程で下顎が変形する可能性があるため、矯正治療を開始しました。

取り外し可能な装置で治したいとのご希望があり、インビザライン(マウスピース矯正)を1日20時間装着していただき、適切な方向へ顎の成長のコントロールを促しました。

【半年経過後(現在)】

7か月経過後、マウスピースで上顎の歯列を横に拡大することで、上の歯列を外側に移動させることで交叉咬合が治りました。

マウスピースと同時に口周りの筋肉の使い方のトレーニングを行い、上顎前突(出っ歯)が奥に引っ込み、ガタつきのあった叢生も目立たなくなりました。

上下の歯の真ん中の位置が一致し、顎バランスが整えられたため、左右対称の健康的なお顔つきになりました。

矯正治療終了後に歯が元の位置に「後戻り」をする力が働くため、保定装置と呼ばれるマウスピースを決められた期間しっかりと装着し、定期的に検診を受けることが大切です。

子供の「交叉咬合(クロスバイト)」は早期治療が必要な理由

先ほども述べたように、「交叉咬合(クロスバイト)」をそのままにしていると、成長過程において顎がズレたまま成長し、顎の変形、顔のゆがみの原因になります。

▽子供の「交叉咬合(クロスバイト)」を放っておくリスク

・顎がズレたまま成長する

・顔が歪むリスク

・顎関節症になるリスク

・虫歯や歯周病になりやすい

・慢性的な肩こりや頭痛

・消化不良 など

将来、顎関節症を引き起こした場合、顎の成長が終わってから治療を受けるには、本格的な外科矯正治療が必要になる可能性があり、通常の矯正治療だけでは治療が難しいのです。

顎の成長がピークを迎えるのは上顎は10歳頃、下顎は12-14歳頃になりますので、子供の顎の成長を利用できるタイミングで小児矯正を開始するとよいでしょう。

▽放置はNGの理由はコチラ!

【放置NG】子供が交叉咬合(クロスバイト)になる3つの原因と治療法 – 子ども 歯の矯正(院長ブログ)

子供の歯並び相談は「abc dental」へお気軽にどうぞ

子供の「交叉咬合(クロスバイト)」は小児期に矯正をすることで、数か月間で改善されることも多く、抜歯をせずに顎の成長をコントロールできるメリットがあります。

インビザラインは透明のプラスチック素材で目立ちにくく、外からは分かりにくく、食事や歯磨きの際に取り外しができるので、ストレスなく治療を続けることができる矯正法です。

当院の小児矯正では、小児歯科学に基づいて、歯並び悪化に繋がる習癖を治すお口のトレーニングにも力を入れています。

お子様の歯並びが気になる方は、大田区田園調布にある小児歯科・矯正歯科専門「abc dental」の無料カウンセリングをご利用くださいませ。

まとめ

「交叉咬合(クロスバイト)」は見た目の問題よりも、噛み合わせの異常による肩こり、頭痛などの体の不調、口腔内機能の低下などに繋がるため注意が必要です。

現在はストレスを軽減して矯正できる「インビザライン矯正」によって、お子様の歯並びやお顔のゆがみが改善されて、笑顔に自信が持てるようになるでしょう。

当院では小さなお子様がマウスピース矯正を楽しんで取り組んでいただけるように、明るい院内におもちゃや動画など、至るところに工夫しています。

東雪谷、南雪谷、雪谷大塚町、上池台、久が原、南馬込、北馬込、西馬込、東馬込、仲池上、北嶺町、東嶺町、西嶺町、池上、下丸子などのエリアからも通いやすい小児歯科医院です。