「小児矯正を成功させるために、親子でモチベーションを維持するためのコツ、対処法について、小児歯科医がご紹介しましょう。」
みなさん、こんにちは!
東京都大田区田園調布にある小児歯科・矯正歯科専門の歯科医院「ABC Dental」の院長です。
子供用のマウスピース矯正は、従来のワイヤー矯正のように目立たず、取り外し可能な手軽さから人気の高い治療法の一つです。
そんなマウスピース矯正を始めてみたものの、1年経った頃に親も子供もモチベーションが下がってきて、装着時間が不足しがちになった…とお悩みの方が多く見られます。
そこで今回のテーマは、小児矯正を成功させるために、親子でモチベーションを維持するためのコツ、対処法についてご紹介しましょう。
最近、マウスピース装着が面倒になってお悩みの方はぜひ最後までチェックしていただけると幸いです。
▽先読み!この記事で分かること
・小児矯正(マウスピース矯正)成功のコツは習慣化すること
・小さなことを淡々と毎日続けること
・ピグマリオン効果を取り入れよう
・小児矯正は親子二人三脚で取り組みましょう
Table of Contents
ご質問:小児矯正(マウスピース矯正)のモチベーションを長く保つには?
ご質問をいただきました。
ご質問者様:6歳の娘さんのお母様
娘がマウスピース矯正(小児矯正)を始めて1年が経ちました。
はじめの頃は緊張感とワクワク感が入り混じった気持ちで真剣に取り組んだので、この1年間は親子ともにモチベーション高く維持できて、効果も実感することができました。
しかし、最近マンネリ気味で停滞してきました。子供がマウスピースを付けるのをめんどくさがったり、私もチェックを忘れたりするのでストレスを感じることがあります。
他の方々はどうやって矯正中にやる気を維持されているのか知りたいです。親子共々モチベーションを上げる方法がありましたら、教えて下さい。よろしくお願いします。
回答:モチベーションを高めるよりも、習慣化すると上手く行きます
ご質問ありがとうございます。
マウスピース矯正のよくある失敗例としては、装着時間が不十分であったり、途中で飽きてしまって諦めてしまうケースが挙げられます。
その場合、当然ながら期待通りの結果は得られなくなりますので、治療期間中は決められた装着時間をしっかりと守り、最後に「やってよかった」と思える結果を手に入れたいですね。
毎日決まった時間、マウスピースを装着することは、努力とやる気が必要です。
しかし、お口の中に異物を入れ続けなくてはいけないので、お子様はマウスピース矯正に対して、時々はストレスを感じてしまうことも無理はありません。
小児矯正のモチベーションを高める方法ですが、やる気を維持するというよりも、当たり前の習慣として、生活の一部に溶け込むことができれば理想的です。
「やるぞ〜!」と毎回、気合を入れて取り組むよりも、歯磨きをしたらスッとマウスピースに手が届いて、自然とお口に装着できるように慣れていくと、無理なく続けることができるでしょう。
小児矯正では毎日お口のトレーニングをしたり、定期的に歯科医院にチェックを受けるために通院することになりますので、その際に初心に戻って、やる気をチャージされている患者様も多いです。
小児矯正を成功に導く「習慣化メソッド」
子供のマウスピース矯正を成功させるために「習慣化メソッド」をご紹介しましょう。
先程も述べたように、マウスピース矯正を成功させた患者様は多くの場合、モチベーションアップというよりも、上手く習慣化することができています。
コツコツと長期間続けることは、小児矯正だけでなく、勉強や受験、習い事、スポーツにも通じますので、低年齢のうちに様々なことの習慣化に取り組んでおくと良いでしょう。
習慣化メソッドに共通しているのは以下の3つのポイントです。
①ハードルを極限まで下げて、最初の一歩を踏み出しやすくする
②失敗しないレベルの小さなタスクにする
③大きい目標よりも小さく達成しやすい目標を立てる
当院の患者様の中には、せっかく習慣化できていたのに、数日全く装置を使わなかったせいで、習慣化がリセットされてしまったというケースもあります。
まずは簡単で小さいところからスタートし、それを淡々と毎日続けることで、習慣化していくことができます。
マウスピース矯正であれば、初回から長時間装着するのは難しいので、まずは10秒くらいから短い時間でスタートして、慣れてきたら少しずつ時間を増やしていくと良いでしょう。
大事なポイントは少ない時間でも良いので、毎日休まず続けるということ。お子様が習慣化できれば、親御様も注意する必要がないのでストレスなく、長期間続けることができるのです。
▽習慣化におけるおすすめの本がコチラ
「小さな習慣」スティーヴン・ガイズ (著), 田口 未和 (翻訳)
「自分を変える1つの習慣」ロリー・バーデン (著), 児島 修 (翻訳)
ピグマリオン効果を取り入れてみる
「うちの子は何でも続けるのが苦手で…」とお困りの方は子供を褒めてやる気を引き出す「ピグマリオン効果」を意識してみてはいかがでしょうか。
「ピグマリオン効果」とは、1964年に米国の教育心理学者ロバート・ローゼンタールによって提唱された教育心理学の用語です。ギリシャ神話に登場するピグマリオン王に由来します。
親や周囲の人が子供を信じて期待して接すれば、子どもの潜在能力を引き出して、期待された通りの成果を出す傾向がある、と様々な研究から明らかにされています。
ピグマリオン効果は子供に大いに期待できますので、「できるよ!」「すごいね!」「頑張ったね!」と子供の勉強の能力を引き出したり、モチベーションを上げることができるのです。
親としては子供がやる気をなくしていると、つい「早く宿題をやりなさい」など急かすような口調になってしまいがちですが、それは逆効果になってしまいます。
子供は「自分はできる!」と思うことで何でも頑張ることができますが、親から「できない」と頭から決めつけられてしまうと、子どもはやる気をなくしてしまうので要注意です。
新しい習慣は3週間続けると身につくと言われていますので、マウスピース矯正はまずは3週間頑張って続けてみて、励ましながら継続していきましょう。
小児矯正は親子二人三脚で取り組みましょう
小児矯正はお子様の努力だけでなく、親御様のサポートも必要です。
先程も述べたように、「できるよ!」「できたね!」と励ましたり、褒めたりする言葉をかけてあげたり、しっかり装着時間が守られているかチェックすることも大事です。
一般的に子供のマウスピースを装着する時間は、起きている間の1時間と寝ている間になりますので、寝る前のチェックも忘れずに行いましょう。
子供のマウスピース矯正は、自宅で口呼吸の練習、口の周りの筋肉を鍛えるトレーニングも行いますので、音楽をかけたりして、親子揃って楽しくできる工夫をすると良いですね。
お子様が疲れているときや気が進まないときはマウスピースを付けたくない、トレーニングをやりたくないと言うかもしれませんが、親御さんがしっかりとサポートしてあげましょう。
子供のマウスピース矯正のご相談は「ABC Dental」へお気軽にどうぞ
マウスピースの装着を習慣化するコツ、自宅でできるトレーニングを組み合わせて、顎の成長を促し、歯並びがきれいに並ぶ土台を作っていきますので、根本からの改善を実現します。
お子様の歯並びが気になる方は、ぜひお子様と一緒に大田区田園調布にある小児歯科・矯正歯科専門「ABC Dental」の無料カウンセリングをご利用くださいませ。
まとめ
当院では小さなお子様がマウスピース矯正を楽しんで取り組んでいただけるように、明るい院内におもちゃや動画など、至るところに工夫しています。
小児矯正のご相談は大田区田園調布にある小児歯科・矯正歯科専門「ABC Dental」までどうぞお気軽にお問い合わせくださいませ。
東雪谷、南雪谷、雪谷大塚町、上池台、久が原、南馬込、北馬込、西馬込、東馬込、仲池上、北嶺町、東嶺町、西嶺町、池上、下丸子などのエリアからも通いやすい小児歯科医院です。