子供の歯並び・噛み合わせの改善は運動能力に良い影響を与える3つの理由

「近年、歯科業界では子供の歯並び・嚙み合わせを改善すると、 運動能力や集中力アップに繋がる という嬉しい効果が報告されています。子供の歯並び・噛み合わせを改善することで、運動能力の向上と集中力アップに役立つ3つの理由について詳しく解説します。」

みなさん、こんにちは!

東京都大田区田園調布にある小児歯科・矯正歯科専門の歯科医院「abc dental」の院長です。

いつもブログ・Instagram(@abcdental11)・Twitter(@abc_111_)を見ていただいてありがとうございます。

お子様が野球やサッカーなどのスポーツをされている方、学校の運動部に所属して、活発に運動されている方もいらっしゃるでしょう。

矯正治療のために当院「abc dental」に通ってくださっている小学生・中学生・高校生の患者様の中にも、スポーツの運動部に入り、部活動に打ち込まれている方が多くいます。

近年、歯科業界では子供の歯並び・嚙み合わせを改善すると、「運動能力や集中力アップに繋がる」という嬉しい効果が報告されています。

実際に、矯正治療中のお子様から「パフォーマンスが上がった」、「勉強に集中できるようになった」という喜びの声をいただくことも多いです。

そこで今回は、子供の歯並び・噛み合わせを改善することで、運動能力の向上と集中力アップに役立つ3つの理由について詳しく解説していきます。ぜひ、最後までご一読ください。

▽先読み!この記事で分かること

・子供の歯並び・噛み合わせは運動能力と関係あり

・矯正すると運動能力と集中力がアップする

・奥歯で思い切り噛みしめることができるようになる

・体全体のバランスが良くなる

・持久力・スタミナがアップする

ご質問:歯並び・嚙み合わせを治すと運動能力は上がりますか?

ご質問をいただきました。

ご質問者様:7歳の息子さんのお母様

息子の将来の夢はプロのサッカー選手になることで、地元のスポーツ少年団のサッカー部に所属しています。親としては大好きなサッカーを存分にやらせてあげたいと思っています。

最近、サッカー部の親同士で話していた時に「子供が矯正したらシュートが得意になった」と聞いて驚きました。本当に、歯並びを治すことで運動能力が上がるのですか?

うちの息子も歯がガタガタしているので、もしかしたら歯列を治せば、サッカーが上手くなるかな?と考えています。ぜひ、歯科医師のご意見を聞きたいです。よろしくお願いします。

回答:歯並び・噛み合わせの改善は運動能力に良い影響を及ぼします

質問に回答します。

「歯列矯正と運動能力は何が関係があるの?」と思われる親御様は多いかもしれません。

実際に歯並び・噛み合わせと運動能力には深い関係があります

歯並び・噛み合わせが悪いと、顎や頭の位置が不安定になり、首や肩に余計な負担がかかって体のバランスが崩れるため、運動能力が思うように伸びなかったり、体が疲れやすくなることがあります。

お子様が歯列矯正治療を受けることで歯並びと嚙み合わせが改善されると、スポーツが上達したり、運動能力が向上する効果が期待できます。

矯正治療によって、顎や頭の位置が正しい位置に改善されると、運動中にグッと歯を食いしばる時に、最大の力が発揮されて、パフォーマンスがグンと上がりやすいのです。

例えば、サッカーでシュートを決めるとき、野球ではバットを振るとき、走り出す時、球技では球を投げるときには、思い切り歯を食いしばった方がパワーが発揮されるでしょう。

また、顎の関節の近くに体のバランス感覚を保つ重要な役割を果たしている「三半規管(さんはんきかん)」があり、矯正治療をすることで体のバランス感覚が向上するのです。

当院に矯正に通われている患者様も、矯正治療後に踏ん張る力が強くなったと実感されているケースが多くあり、「矯正治療は運動能力が向上する効果が期待できる」と言えます。

子供の歯並び・噛み合わせの改善は運動能力に良い影響を与える3つの理由

この章では、子供の歯並び・噛み合わせは運動能力に影響を与える3つの理由を解説していきます。

①奥歯をグッと嚙みしめた時に最大の力を発揮する

人間は重いものを持ち上げたり、力を入れたり、スポーツをするときに、奥歯でグーッと噛み締めて踏ん張ることで、最大の力を発揮することができます。

例えば、球技では球を投げる時、短距離走ではスタートダッシュをする時、サッカーではシュートを打つ時、バレーボールではスパイクを打つ時などに、奥歯をグッと噛み締めます。

噛み合わせが悪い状態の場合、奥歯で思い切り噛みしめることができませんので、運動能力が低下したり、パフォーマンスが上手く発揮されません。

上下の奥歯でしっかりと噛み締めることができれば、持っている最大限発揮されて、運動のパフォーマンスが上がるのです。

②体全体のバランスが良くなる

子供の歯並びと噛み合わせが良い状態にあると、体の重心の位置が正しい高さに保たれ、顎や頭の位置も安定します。体全体のバランスも良い状態になるため、バランス感覚に優れます

人間のバランス感覚は顎の関節付近にある「三半規管(さんはんきかん)」と呼ばれる部分が司っており、体全体の筋肉のバランスも整えられるので、運動能力が向上するのです。

しかし、歯並びと噛み合わせに問題がある場合、体の重心にズレが生じて、顎や頭の位置が不安定になりますので、体全体のバランス感覚が崩れてしまう傾向にあります。

体全体のバランスが崩れると、正しい姿勢を維持することが難しくなり、首や肩が凝ったり、頭痛になりやすく、痛みによる集中力の低下などを引き起こすことがあります。

③持久力・スタミナがアップする

子供の歯並び・噛み合わせが改善されると、食べ物を前歯で噛み切り、奥歯でしっかりとすりつぶし、正しく飲み込むという口腔機能が正常に発達して、お口が健やかに成長します。

正常な嚙み合わせを維持することで、鼻からしっかりと息を吸うことができて、体が健康な状態に保たれますので、持久力・スタミナがアップに繋がる効果が期待できます。

歯並びと噛み合わせに問題があるお子様の場合、舌の位置が正常な位置よりも下がり気味になっているケースが多く、口呼吸になりやすく、運動中に息切れしやすい傾向にあります。

例えば、出っ歯の歯並び「上顎前突」は唇が閉められずに口呼吸になるため、運動中に酸素を十分に取り込めず、息切れしてスタミナが持たなくなるのです。

スポーツ選手は歯の健康を重要視しています

歯並び・噛み合わせを改善すると、奥歯で思い切り噛みしめることができるようになり、踏ん張る力が付いて、体全体のバランス感覚が良くなります。

また、体のバランス感覚が優れていると、持久力・スタミナがアップしますので、最大のパフォーマンスを発揮できるようになるのです。

実際に、多くのプロのスポーツ選手は競技能力を向上するために、歯並びと噛み合わせを改善する歯列治療を受けたり、歯の健康にとても気を使っているようです。

歯並び・噛み合わせとスポーツは深い関係にあり、近年は「スポーツ歯科医学」という新しい歯科の分野も注目を集めています。

▽「日本スポーツ歯科医学会」は、スポーツ歯学に関する調査・研究を通じて、運動能力の向上を歯科学的側面からサポートしています。

参照:日本スポーツ歯科医学会

運動部に所属している子供も矯正治療を受けられるの?

スポーツをしているお子様、運動部に所属されているお子様であっても、運動を続けながら歯列矯正の治療を受けることができます。

先ほど説明したように、歯並び・噛み合わせが悪い状態を放置していると、運動能力が上がらない、最大のパフォーマンスを発揮されないことになりかねません。

近年はマウスピース矯正・インビザラインが登場し、運動をされているお子様にはマウスピース矯正を選ぶことで、激しい運動をしながらでも治療を進めることが可能になりました。

透明のマウスピース矯正装置は目立たず、自分で取り外しが可能ですので、従来のワイヤー矯正のように口腔内を傷つけてしまう心配がありません。

子供の矯正治療は約1年半くらいの期間がかかりますので、適切な治療開始の時期を歯科医院に相談して決めることをおすすめします。

子供の歯並び・噛み合わせと集中力の関係について

ここまで、子供の歯並び・噛み合わせと運動能力の関係についてみていきましたが、実は噛み合わせの影響は脳にも及ぶことが分かっており、集中力アップにも効果が期待できます

食べ物をしっかりと噛むと、歯の根っこ部分にある歯根に伝わり、それが下顎骨頭へ刺激されて脳へと伝わり、脳が活性化されて集中力が高まることに繋がります。

子供のうちに咀嚼回数を増やして、正しく飲み込む力を身に着ける必要がありますが、歯並びと噛み合わせが悪い場合、食べ物をきちんと咀嚼、飲み込むことができません。

そうなると、脳への刺激が少なくなり、脳の働きが鈍って集中力が低下したり、脳内神経物質であるセロトニン分泌が上手く機能せず、ストレス増加や情緒不安定になりやすいのです。

子供の歯並びと噛み合わせを正常に改善することで、子供の集中力や記憶力がアップして、学力向上にも繋がると期待されます。

子供の歯並びのご相談は「abc dental」へお気軽にどうぞ

子供の歯並びと噛み合わせは運動能力の向上や集中力アップに大きな関係があるとお分かりいただけたと思います。

乳歯から永久歯に生え変わる間に、どれだけ咀嚼回数を増やして、しっかりと食べ物を噛んで飲み込むという力を身につけることができるかによって、運動能力や脳の成長にも影響するのです。

運動をされているお子様は同じ動きを繰り返すため、一度体のバランスが崩れると、運動能力が低下したり、痛みが出て集中力がなくなることもあるので注意が必要です。

歯並びや噛み合わせは早めに矯正治療を受けて、口腔内の環境を適切に管理することで、運動能力や集中力を向上させることにも繋がりますので、気になる方は歯科医に相談しましょう。

子供の成長は個人差が大きく、適切な治療開始時期はそれぞれ異なりますが、顎が成長する6歳頃に始めることで、骨格バランスを整えるアプローチが可能です。

お子様の歯並びが気になる方は、ぜひお子様と一緒に大田区田園調布にある小児歯科・矯正歯科専門「abc dental」の無料カウンセリングをご利用くださいませ。

まとめ

今回は子供の歯並び・噛み合わせを改善することは運動能力に良い影響を与える3つの理由について解説しました。

スポーツが上手くなるには日々の練習はもちろんのこと、噛み合わせの改善や口腔内の環境を整えることも大事なポイントといえます。

当院ではスポーツをされているお子様が安心して矯正を受けていただけるように適切な指導とアドバイスをしております。LINE歯並び相談もお気軽にご利用ください。

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