矯正治療と料金表
通常よくある簡単な無料検査ではなく、レントゲンと最新の3Dスキャンによる型取りで詳細な検査分析を実施。これにより、お子様の歯並びの詳細な予測分析が可能です。
(年齢が低いお子様や気になる方は検査なしでも相談可能です)
3Dスキャン歯列モデルを活用した、お子様の将来の歯並びの予測分析結果を提供。(年齢が低いお子様や気になる方は検査なしでも分析と相談は可能です)
料金表について
内容 | 料金 |
歯並び相談+結果説明 | 0円(税込) |
相談・見積もり | 0円(税込) |
治療費の目安 | 平均的な治療費は60万円から100万円です。 ※症状や治療方法によって費用は変動します。詳しくは歯並び相談にてご相談ください。 |
例1: マウスピースと拡大床を使用し1期治療で完結 | 688,000円 (税込756,800円) |
例2: マウスピースとインビザラインを併用し1期+2期治療で完結 | 998,000円 (税込1,097,800円) |
毎月のチェック | 5,000円 (税込5,500円) |
医療費控除について
※当院では医療費控除についてのご相談も受け付けております。
お子様の矯正が医療費控除の対象となるかどうか?
について気になる場合はお気軽にご相談ください
歯科医師監修イラスト解説
矯正治療の開始前に必ず知っておきたいこと
気をつけたい重要ポイント
歯列矯正は、美しい歯並びを目指す素晴らしい治療法です。しかし、治療後に気をつけたい重要なポイントがあります。それが「後戻り」という現象です。今回は、「矯正治療における落とし穴」=「後戻り」について、皆さまにぜひ知っていただきたい内容をお伝えします。
「後戻り」は、歯列矯正で整えた歯並びが、時間とともに元の状態に戻ってしまう現象です。せっかく美しく整えた歯並びが崩れてしまうため、多くの方にとって悩みの種となっています。
なぜ「後戻り」が起こるの?
人間の歯は顎の骨にしっかりと埋まっていると考えられ、歯列矯正後はその位置で安定すると思われがちですが、実際は違います。
歯の位置は、以下の要素が複雑に絡み合って決まっています:
– 唇や舌の筋肉に”前後”を支えられています
– 隣り合う歯に”左右”を支えられています
– かみ合っている上もしくは下の歯に上または下を支えられています
– そして最後に、顎の骨に支えられています
このような感じで歯は上下左右前後と3次元的に支えられその位置にいます
つまり、歯はお口の中で「浮いている」状態に近いのです。
満員電車で前後左右から挟まれている状態をイメージすると近いかもしれません
そのため、そのバランスが崩れれば歯並びが乱れるという「結果」につながります。
歯並びの乱れは「結果」であり、その背景には「原因」があります。単に歯を動かすだけでは、その「原因」が残っている限り、歯は元の位置に戻ろうとしてしまいます。これが「後戻り」の主な理由です。
成長が終了してからの矯正治療では、後戻りを完全に防ぐのは難しいです
なぜなら、歯は加齢や舌の癖、噛む力などによって、一生を通じて少しずつ動き続けるからです。
リテーナーを使うことで歯の動きをある程度抑えることができますが、それでも完全に後戻りを防ぐのは難しいことがこちらの論文にも記載されています。
【参考文献】
矯正治療成績の安定性: 保定後10年までの追跡調査
Stability of orthodontic treatment outcome: Follow-up until 10 years postretention
当院では、「歯並びが悪くなる原因」にも焦点を当て、より後戻りしにくい矯正治療方法を提案しています。
私たちは、歯並びの問題を「結果」として捉えるだけでなく、その「原因」にもアプローチすることで、長期的な安定を目指しています。
「後戻り」を防ぐためには、以下のポイントが重要です:
1. **原因を取り除く治療**:
歯並びの乱れの原因を特定し、それに対処する治療法を選びます。唇や舌の筋肉の影響を考慮した治療を行います。歯だけを動かす方法では「後戻り」が起きやすくなります。歯並びの乱れの原因を特定し、それに対処する治療法を選ぶことが大切です。例えば、顎の成長や舌、唇の筋肉にも注目した治療法があります。
2. **成長期に治療を開始する**:
8歳までに治療開始できると、顎の成長に合わせた歯並びを悪くする「原因」を除去する治療計画が選択できる可能性が高くなります。もちろん大事なのは年齢だけでなく、「原因」を除去する治療計画であることがもっとも重要です。ただし、8歳に向けて成長発育はゆっくりになってくるため、できれば8歳より前に開始し、8歳までに終わらせるのが理想的です。
3. **適切な装置の適切な使用**:
同じ装置でも、使い方が変われば違う効果が出ます。同じ装置でも、治療計画が変われば効果も変わります。どの装置を使うかも大切ですが、適切な装置を適切な使い方で、「後戻り」が起きにくいよう、歯並びを悪くする原因を除去する治療計画で歯列矯正を行うことが大切です。
「8歳」を過ぎたらもう手遅れ?
8歳を過ぎて9歳になったら手遅れかというと、そうではありません。8歳より手前、たとえば3歳から開始した場合に比べると、9歳以降は後戻りのリスクは高くなりますが、20歳以降に矯正する場合と比べれば、9歳からの開始は、後戻りのリスクを大幅に減らすことができます。いずれにしても、
重要なのは、できるだけ早く1歳でも早く始めることです。ただし、20歳を過ぎてからは成長も終了しているので、20歳から開始しても30歳から開始しても、開始年齢による大きな差はないかもしれません。
「20歳」を過ぎたらもう手遅れ?
20歳を過ぎると、
歯並びを悪くする原因を除去するような治療は非常に困難かもしれませんが、
以下の方法で「後戻り」を防ぐことができます:
– きれいに治した歯並びの歯の裏側にワイヤーを永久固定する
– 就寝時にマウスピースを装着し続ける
ただし、これらの方法は歯並びを悪くしている「原因」そのものにアプローチしているわけではないので、ワイヤーの永久固定をやめたり、就寝時のマウスピースをやめると「後戻り」してしまう可能性はとても高いです。
ずっとワイヤーの永久固定や就寝時のマウスピースを付け続けるのも間違いではありませんが、やめれば「後戻り」可能性が高いということは忘れないようにしましょう。
とはいえ、これは、ジムで運動し続けないと体型が維持できないのと同じで
良い状態を維持するには必要なことです。
これは、子どもの時から太りにくい体質に変えておくのか
大人になってから、常に運動することで太らないようにするのか
という違いととても似ています。
どちらの方法も間違いというわけではないですが、
わたしたちは、子どもの時から、歯並びが悪くなる「原因」を除去するような矯正治療を目指しています。
Q: 保定装置(リテーナー)をつければ「後戻り」しないのでは?
A: 保定装置は効果的ですが、原因が解消されていない場合、保定期間が終わり装置をつけなくなれば、再び歯が動く可能性は高いです。
Q: 子どものときにやっても歯が戻るので、大人になってからの方が良いのでは?
A: 子どものときから開始しても、大人になってから開始しても、歯並びを悪くしている「原因」を除去するような治療計画でアプローチしない限り、「後戻り」は起こります。
もちろん、子どもの時からの方が、歯並びを悪くしている「原因」を除去する治療はしやすいです。子どもの時からの方が(8歳より前の開始の方が)歯並びを悪くしている「原因」を除去するような治療計画でアプローチすることができるということです。
とはいえ、基本的には、年齢に関わらず、適切な治療計画が重要です。
Q: 子どものときにやれば大丈夫ということですか?
A: 子どものときに開始することは「後戻り」を防ぐ要素の一つですが、原因を取り除く治療計画で矯正治療を行わない限り、「後戻り」のリスクを減らすことは困難です。つまり、子どものときに開始することは有利ですが、原因を取り除く治療を行わない限り、「後戻り」は防げません。
当院の治療計画では、「後戻り」のリスクを減らすことを重要視しています。そのための専用の治療計画を立て、患者さま一人ひとりに合わせたアプローチを行うことで不快感少なく、なるべく習慣化して矯正に集中できるような環境づくりに努めています。
実は、当院を開業した理由の一つに、「後戻り」の問題を積極的に解決する治療計画でお子さんの矯正治療を行うためというのがあります。この問題を回避するには、そのために最適化した、適切な治療計画が必要であるためです。
「後戻り」に注目している歯科医は多くありませんが、20歳を過ぎてから矯正を受けた方の多くはこの経験をしています。過去に戻ることはできませんが、多くの親御さんが、お子さんの歯並びが「後戻り」しないように強く望んでいます。
「後戻り」は歯列矯正において重要な課題ですが、適切な対策を取ることでリスクを軽減できます。早期からの対応や、原因に着目した治療計画の選択が鍵となります。
私たちの歯科医院では、患者さま一人ひとりに合わせた治療計画を立て、「後戻り」のリスクを最小限に抑える努力をしています。美しい歯並びを長く保つために、一緒に最適な方法を見つけていきましょう。
歯列矯正に関するご質問やご不安な点がありましたら、いつでもお気軽にご相談ください。皆さまの素敵な笑顔のために、私たちは全力でサポートいたします。