装置・治療法から探す|小児矯正装置の比較と選び方

マウスピース矯正・拡大床(床矯正)・インビザライン・インビザラインファーストなど、小児向け矯正オプションのイメージ

当院で扱う小児矯正の装置・治療法を一覧でご紹介します。マウスピース矯正、拡大床(床矯正)、インビザライン(小児後期〜中高生)、インビザライン・ファースト(一期治療)に加え、筋機能療法(MFT)を組み合わせて、見た目だけでなく「噛む・飲み込む・鼻で息をする」といった機能面からもアプローチします。

装置ラインアップ(6種類)

アライナー(インビザライン・ファースト)(Invisalign First)

インビザライン・ファースト

(一期治療)6〜10歳の成長期に適応することがあるアライナー治療。歯列幅や噛み合わせの誘導を行い、将来の負担軽減を狙います。口腔内スキャナーで快適に型取り可。

インビザライン Invisalign 矯正

インビザライン

(小児後期〜中高生)目立ちにくい透明アライナー。取り外し可能で清掃性に優れ、口腔内スキャナー(iTero)で快適に型取りします。

拡大床_床矯正

拡大床(床矯正)

上顎・下顎の横幅を拡げてスペースを確保。5〜6歳前後の早期から効果が期待でき、叢生の土台づくりに有効。口腔内スキャナーで快適に型取り可。

ワイヤー矯正_歯列矯正_矯正器具

ワイヤー矯正

精密な歯の移動が必要なケースで検討。アライナーや拡大床と組み合わせ、段階的に最適な手段を選択します。

マウスピース矯正_筋機能療法

筋機能療法(MFT)

口呼吸・舌位置・嚥下・唇の力など「機能」に働きかけるトレーニング。Myobrace/T4K/プレオルソ/マルチファミリー等を含むマウスピース系も併用します。

保定装置_リテーナー

保定装置(リテーナー)

動かした歯並びを安定させるための装置。後戻りを防ぐ大切なステップで、装着時間の管理が鍵になります。

※実際の装置選択は、年齢・成長段階・不正咬合のタイプ(不正咬合から探す)・清掃や装着管理の可否などを総合して決定します。


当院の基本方針(MFT併用)

多くの不正咬合では、歯や顎だけでなく筋機能(口呼吸・舌癖・嚥下・唇や頬の筋バランス)が関与します。当院は装置による形態的アプローチに、筋機能療法(MFT)を組み合わせ、見た目+機能の両輪で改善を目指します。結果として、治療後の安定性(後戻り予防)にも寄与します。

  • 低年齢:拡大床+MFTでアーチ形態・鼻呼吸・舌位の基礎づくり
  • 学齢期:インビザライン・ファーストやマウスピース系+MFTで噛み合わせ誘導
  • 中高生:インビザライン/ワイヤーで精密仕上げ+保定(リテーナー)

※「抜歯の有無」「装置の種類」「装着時間」は診断結果により異なります。


装置別の比較(目安)

装置対象年齢の目安取り外し通院頻度主なポイント
インビザライン・ファースト6〜10歳4〜8週成長期の歯列幅・咬合誘導。装着時間の自己管理が重要。
インビザライン小児後期〜中高生4〜8週目立ちにくい・清掃性◎。iTeroで快適スキャン。
拡大床(床矯正)5〜6歳〜4〜8週アーチ拡大でスペース確保。MFT併用で機能面も強化。
ワイヤー矯正個別診断不可4〜6週複雑ケースの精密移動に有効。装置清掃のサポートが重要。
筋機能療法(MFT)3歳〜可(トレーニング)4〜8週口呼吸・舌位・嚥下・口唇力の改善。マウスピース系を併用。
保定装置(リテーナー)動的治療後個別治療成果の安定化。装着時間の遵守が後戻り防止の鍵。

※いずれも一般的な目安です。最終判断は診察・診断(資料採得)に基づきます。


治療の流れ(初診相談〜定期通院)

  1. 初診相談(電話):気になる点やご希望を伺います。
  2. 資料採得・診断:写真・模型等で咬合と成長段階を評価。
  3. 計画説明:装置の種類・装着時間・通院頻度・費用・リスクを個別にご説明。
  4. 初回装置の型取り:必要に応じて実施(口腔内スキャナー等)。
  5. 装置装着・使用指導:装着練習、清掃・保管の確認。
  6. 定期通院:およそ4〜8週ごと(個人差あり)。経過に応じて調整します。

起こり得るリスク・副作用

装着初期の違和感・疼痛、装置の破損・紛失、むし歯・歯肉炎リスクの増加、歯根吸収や歯肉退縮、顎関節症状、計画変更の可能性、保定の重要性、成長発育や加齢による変化などが挙げられます。
詳細は小児矯正のリスク・副作用と注意点をご確認ください。気になる点は遠慮なくご相談ください。


次の一歩

※本ページは一般的な説明です。最適な治療は、診察・資料採得(写真・3Dスキャン・必要に応じてエックス線)に基づきご提案します。

子どもにピッタリの矯正装置を探そう!はじめての小児矯正完全ガイド

歯科医師監修イラスト解説

子ども矯正装置_徹底比較_1_子どもの主要な矯正装置(透明アライナー、マウスピース、プレート、ブラケット)を一覧で比較したイラスト
子ども矯正装置_徹底比較_2_子どもの主要な矯正装置(透明アライナー、マウスピース、プレート、ブラケット)を一覧で比較したイラスト
子ども矯正装置_徹底比較_3_子どもの主要な矯正装置(透明アライナー、マウスピース、プレート、ブラケット)を一覧で比較したイラスト
子ども矯正装置_徹底比較_4_子どもの主要な矯正装置(透明アライナー、マウスピース、プレート、ブラケット)を一覧で比較したイラスト
子ども矯正装置_徹底比較_5_子どもの主要な矯正装置(透明アライナー、マウスピース、プレート、ブラケット)を一覧で比較したイラスト
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子ども矯正装置_徹底比較_14_子どもの主要な矯正装置(透明アライナー、マウスピース、プレート、ブラケット)を一覧で比較したイラスト

専門家による詳細ガイド

「うちの子にはどの装置が合うの?」と悩む保護者必見! 透明アライナー・マウスピース・プレート・ワイヤーなど、小児矯正装置を徹底比較。

お子さんの歯並びが気になるものの、実際にどの矯正装置が合っているのか分からず不安を抱えていませんか?
本記事では、小児矯正で使用される主な装置の種類を徹底的に比較し、それぞれのメリット・デメリットや向いている症例をわかりやすく解説していきます。

この記事を読むメリットは、以下の通りです。

  1. 取り外しタイプから本格的なワイヤー装置まで、装置ごとの特徴や注意点を一気に把握できる
  2. お子さんの性格や生活習慣に合わせた装置選びのヒントが得られる
  3. 不安を解消し、矯正クリニックや歯科医院でスムーズに相談できるようになる

本記事のゴールは、装置の種類と特徴を網羅することで、保護者が「どの装置なら子どもが嫌がらずに取り組めるか」「痛みや手入れの大変さはどうなのか」といった疑問を解消し、納得いく小児矯正をスタートするための手がかりをつかんでいただくことです。

費用や歯科医院の選び方などは別記事にて詳しくまとめていますので、まずは装置の違いをじっくりチェックしてみてください。

https://www.abcdental11.com/info/orthodontics
https://www.abcdental11.com/child-ortho-best-timing


小児矯正装置の“ひと目でわかる”評価比較表

子どもが嫌がらない? 見た目・快適さ・痛み

比較項目透明アライナー系
(インビザライン)
筋機能
マウスピース
床矯正装置
(拡大床等)
ブラケット装置
(ワイヤー矯正)
見た目・目立ちにくさ★★★★★
(ほぼ見えない)
★★★★☆
(自宅メインで外出時は外しやすい)
★★★☆☆
(ワイヤー部分が見える場合も)
銀のワイヤー→★★☆☆☆
白のワイヤー→★★★★☆
装置の快適さ★★★★★
薄くて快適
★★★★☆
口の厚みはあるが
自宅中心で負担少
★★★☆☆
ネジ調整時に圧迫感
取り外し可
個人差大
外せないが
手間なく楽との声も
(★2~★4)
痛み・子どもへの負担★★★★☆
痛み少なめ
★★★★★
筋機能で痛みほぼゼロ
★★★☆☆
ネジ調整の違和感
装着が少ないと痛む
★★☆☆☆
従来型は痛み・口内炎
★★★★☆
セルフライゲーションなら負担減

親の管理は? 取り外し・お手入れ・紛失のリスク

比較項目透明アライナー系
(インビザライン)
筋機能
マウスピース
床矯正装置
(拡大床等)
ブラケット装置
(ワイヤー矯正)
取り外し可能可能可能不可能
お手入れ難易度★★★★☆
外して歯磨き
紛失注意
★★★★☆
同様に清掃しやすい
★★★☆☆
ネジ周り要洗浄
紛失注意
★☆☆☆☆
清掃が大変
虫歯リスク高
紛失時の追加費用★★★★★
ほぼゼロ
(次の装置へ移行)
★★☆☆☆
再作成で費用発生
★★☆☆☆
紛失・破損時に
作り直し必要
★★★★★
紛失リスクなし
破損時は医院へ

費用・期間・対応症例は? 最終的な判断材料

比較項目透明アライナー系
(インビザライン)
筋機能
マウスピース
床矯正装置
(拡大床等)
ブラケット装置
(ワイヤー矯正)
費用の目安やや高め
(目立たない分コスト増)
中程度
(症例による)
中程度
(症例による)
中~高め
(銀ワイヤー割安/白ワイヤー・ボタン高)
治療期間の予測
(※症例による)
★★★☆☆
契約期間(1.5~5年)で治せるか
★★★☆☆
装着時間を守らないと延びる
★★★☆☆
1~2年目安
使い方次第
★★★★☆
2~3年が標準
予測しやすい
治療スピードの安定感★★★★☆
子どもが続けやすく安定
★★☆☆☆
装着時間次第
効果に差
★★★☆☆
装着管理で
効果変動
★★★★★
外せず確実に動く
対応できる症例の広さ★★★★☆
一部不可もあるが進化中
★★★☆☆
軽度~中度筋機能向き
★★☆☆☆
顎拡大・部分矯正向き
広範囲は苦手
★★★★★
ほぼ全症例対応
万能


【種類①】透明なアライナータイプ:取り外しができ、目立ちにくい

こんな子にはアライナーがおすすめ!逆にアライナーが合わないケースとは?

  • おすすめの子:思春期で見た目を気にする子、ワイヤー装置に抵抗がある子、痛みに弱い子
  • 合わないケース:装着時間を守れない、子ども本人が管理を苦手とする
  • 失敗しないためのポイント:1日20時間以上の装着が必要なので、紛失や破損に注意しつつスケジュール管理を徹底する

紛失や装着時間の管理をどう乗り越える?保護者のフォロー術

  • 紛失対策:専用ケースにすぐ戻す癖をつける、目立つ色の収納ポーチなど
  • 装着時間の工夫:タイマーや専用アプリを使い「つけ忘れ」を防ぐ
  • やる気アップ:カレンダーにシールを貼る、目標達成ごとに小さなご褒美を与える

アライナー矯正で押さえたい費用ポイント:トータルコストと追加料金

  • 契約プランの確認:診断料・作成料が高めだが、交換アライナー代を含むプランがある場合も
  • 紛失時の追加料金:医院によっては無料交換、または作り直し費用が発生する
  • 定期検診や追加アライナーの費用:思わぬ出費を見越して事前に予算を把握する

【種類②】マウスピース型装置:子どもが続けやすい?

マウスピース矯正のメリット:装着がラク&取り外しOK

  • 子どもの負担が少ない:柔らかめの素材で痛みが少なく、嫌がりにくい
  • 保護者に安心感:就寝時・自宅での使用がメインで、目立たず続けやすい、子どもも抵抗感が少ない
  • 成長過程の効果:鼻呼吸を促す効果も期待

注意したいデメリット:長期装着必須・変形や破損リスクなど

  • 装着時間を守らないと効果が出にくい:外せる分、サボってしまうと治療が遅れる
  • 大きな歯列移動は難しい:ワイヤーほど強い力をかけられないため、対応症例が限定的
  • 素材の劣化や破損:噛みしめが強い子は変形・破損リスクに注意

成功体験&失敗談:保護者が語るリアルなマウスピース事情

  • 成功談:就寝時装着でほぼ負担なく歯並びが改善、いびきが減ったとの声
  • 失敗談:装着時間不足で効果が出ず、治療延長に…
  • 対策:アプリや専用タイマーで「今日何時間装着したか」を可視化し、子どものやる気を維持

【種類③】プレートタイプ:顎の拡大や部分矯正に便利

成長期の“顎を広げる”メリットと効果的なタイミング

  • 見た目の大がかりな矯正よりソフトに始められる:拡大床は装着時間を調整可能
  • 効果的なタイミング:小学校1年生で着手すると非常に効果的
  • 成長痛の軽減:顎が柔軟なうちに開始すれば痛みも比較的少ない

小学校1年生がチャンス?顎の成長を最大限に活かすコツ

  • 着け忘れ防止:朝晩の確認をルーティン化
  • 食後すぐ装着:時間を守るためにタイマーをセット
  • 就寝中や自宅中心:開始時期が早ければ使用時間を減らして負担を抑えられる
  • 軽い力で拡大:大きな痛みが出にくく、子どもが抵抗なく始められる

プレート矯正でよくある質問:痛み・発音・学校生活への影響

  • 痛み:ネジを回す時の違和感が主。寝る前に回して就寝すると痛みを感じにくい
  • 発音:1~2週間は「さ行」などが言いづらいが慣れる例が多い
  • 学校生活:装置を着けるタイミングは歯科医と相談し、給食や体育の様子に合わせて計画

【種類④】ブラケット装置:本格的に歯並びを整えたいなら

痛み・口内炎が不安?装着後のトラブルと対策法

  • 違和感は1~2日程度:初期の締め付け感は慣れが必要
  • セルフライゲーションタイプがおすすめ:従来より痛みが少なく歯の移動も早いと言われる
  • トラブル対応:ワイヤー外れや破損は自己処理せず、早めに医院へ相談

見た目を気にする子への配慮:目立ちにくいブラケットの選択肢

  • セラミックブラケット:歯の色に近く、金属より目立ちにくい
  • ホワイトワイヤー:金属ワイヤーを白くコーティングし、さらに目立たなく
  • 歯科医と話し合い、本人の意見を尊重:見た目への不安を減らせばモチベーションUP

食事やおやつはどうする?装着中の注意点と虫歯対策

  • 硬い食べ物に注意:おせんべい、キャラメルは装置破損リスク
  • メニューの工夫:固い食材は細かく切る、あらかじめ柔らかくする
  • 携帯用歯ブラシ:外出時でも軽く磨き、トラブルを予防
  • フッ素ジェルの活用:虫歯リスクを減らす

実際の体験談:装着中の生活と取り外し不可のメリット・デメリット

  • メリット:通院ごとに歯の変化がわかりやすく、確実に歯が動く安心感
  • デメリット:取り外し不可で食べ物が挟まりやすい、清掃に時間がかかる
  • 体験談:白いワイヤー&セラミックブラケットで「意外に目立たない」と継続しやすかったり、取り外し式を忘れがちな子が固定式に変えてスムーズに進んだ例も

まとめ:子どもに合う装置選びで、矯正をスムーズに進めよう

装置の種類は多彩!まずは子どもの性格・生活習慣を見極める

  • 取り外し型が向いている子:管理が得意、時間を守れる、目立つのを嫌がる
  • 固定型が向いている子:つけ忘れや紛失リスクが心配、本格的にしっかり歯を動かしたい
  • 見極めポイント:子どもの意思・性格・ご家族の生活スタイル

矯正開始前に知っておきたい“別記事”まとめ:費用・時期・歯科選び

  • 費用面:当院の料金表、医療費控除などの詳細

  • 開始時期:早すぎても遅すぎてもNG?ベストなタイミングまとめ

https://www.abcdental11.com/child-ortho-best-timing

  • 歯科選び:実績・通いやすさ・専門性など、歯医者選びのポイントまとめ