インビザライン・ファースト

アライナー(インビザライン・ファースト)(Invisalign First)の画像

6〜10歳の成長を活かした早期介入の考え方、適応・注意点、二期治療への移行や症例を小児専門の視点で分かりやすく解説します。

成長期(目安6〜10歳)に合わせて、歯列と噛み合わせの土台を整える(アライナータイプの)マウスピース治療です。適応の目安や進め方、生活上の注意、将来の二期治療との関係を小児専門の立場で解説します。

このページで分かること

まずは気になる項目をタップしてお読みください。

診療はこちら:初診相談を予約するアクセスを見る

一期治療の目的(成長期に整えておきたいこと)

成長が見込める時期に、歯列の拡大や前後的バランスの是正、咬合誘導を行い、将来の歯並びや噛み合わせの土台を整えることが一期治療(ファースト)の目的です。結果として二期治療の負担を軽減できることがあります。適応は口腔内の状態と成長の段階を診て判断します。

インビザライン・ファーストとは?(対象年齢・適応と注意点)

乳歯と永久歯が混在する6~10歳ごろを中心に、 歯列の幅やスペースを整え、前歯の位置の改善を目指す マウスピース型矯正(アライナー)です。3Dシミュレーションを用いて計画し、 ご家庭での装着時間の管理と定期通院を組み合わせて進めます。

適応の目安

  • 生え替わりが進行中(目安:6~10歳)で、歯列の幅やスペースの改善が望ましい
  • 反対咬合・叢生・前歯部の交叉咬合など、早期介入が有効と考えられる所見
  • 装置の装着時間を親子で管理できる

非適応になりやすい例

  • 装置の管理や清掃が著しく困難
  • 大きな骨格性不調和が主体で、他の方法が望ましいと判断されるとき
  • 医師の診察により固定式装置が有利と判断されるケース
  • まだ6歳臼歯が生えていないケース(インビザライン・ファーストの適用条件に六歳臼歯の萌出が必要)

最終的な可否は診察・資料採得(写真・3Dスキャン・必要に応じてレントゲン写真)のうえでご説明します。 次のセクションもあわせてご確認ください: 治療の流れ学校生活との両立費用・期間の目安

適応の目安/非適応となりやすいケース

適応の目安

  • 生え替わりが進行中(目安:6〜10歳)で、歯列の幅やスペースの改善が望ましい
  • 反対咬合・叢生・前歯部の交叉咬合など、早期介入が有効と考えられる所見
  • 装置の装着時間を親子で管理できる

非適応になりやすい例

  • 装置の管理や清掃が著しく困難
  • 大きな骨格性不調和が主体で、他の方法が望ましいと判断されるとき
  • 医師の診察により固定式装置が有利と判断されるケース
  • まだ6歳臼歯が生えていないケース(インビザラインファーストの適用条件には6歳臼歯の萌出が必須です)

最終的な可否は診察・資料採得(写真・3Dスキャン・必要に応じてレントゲン写真)のうえでご説明します。

他の小児矯正との違いと当院の使い分け(比較表)

装置は「何が一番良いか」ではなく「お子さまの症状・性格・生活」に合うかが大切です。当院では以下の考え方で選択・併用を行います(個別診断が前提です)。

装置向いているケース(目安)当院の使い方・ポイント
インビザライン・ファースト生え替わり期(6〜10歳)/ 叢生上顎前突 傾向/ 歯列の幅拡大や前歯の位置改善が必要装着時間の自己管理ができるご家庭で有効。
学校・習い事との両立がしやすい。
必要に応じて MFT を併用。
拡大床(床矯正)歯列弓の横幅不足が主体/スペース不足の改善を優先したい拡大量や装着協力度によっては ファースト へ移行・併用。
清掃・破損リスクの管理が必要。
ワイヤー矯正(一期)歯の回転・傾斜・挺出など細かなコントロールが必要/固定式が有利と判断される部分矯正で短期に整えたい場面で選択。
日常の清掃指導を強化。
筋機能療法(MFT)口呼吸・舌癖・嚥下癖など機能面の改善が必要単独治療というより 必須の土台づくり。ファースト/拡大床/ワイヤーと併用。
通常のインビザライン(二期)永久歯列期に全体矯正が必要ファースト で土台を整えた後、必要に応じて移行。
二期の負担軽減を目指す。

選び方の軸

  • 症状の主因:スペース不足/骨格のズレ/機能(癖)/歯の3Dコントロールのどれを最優先?
  • 装着・清掃の協力度:毎日の管理を続けられるか。
  • 学校・習い事:外す時間・持ち運びのしやすさ。
  • 将来の二期治療:永久歯列での仕上げを見据えた設計か。

当院の判断フロー

  1. 診察・資料採得で成長段階と咬合を評価
  2. 主因の特定(スペース/骨格/機能/歯の3Dコントロール)
  3. 装置候補を 単独 または 併用 で提案(例:ファースト+MFT、拡大床→ファースト 等)
  4. 装着時間・通院ペース・保護者のサポート体制を確認

注意:最終判断は個別診断が前提です。詳しい進め方は 治療の流れ小児矯正のリスク・注意点 も合わせてご確認ください。迷ったら 初診相談 でご相談ください。

初診相談のご案内(インビザライン・ファースト)

「うちの子は対象?いつ始めるのが良い?」に、小児専門の視点でわかりやすくお答えします。
1回の相談で 適応の目安治療の流れ学校・部活との両立期間と費用の目安 まで整理してお伝えします。

相談でわかること

  • 対象になりやすい年齢の目安(6〜10歳)と、今の口腔内での適応可否
  • 相談→検査→計画→装置の進め方と、通院ペースのイメージ
  • 学校・部活・食事との両立ポイント(装着・清掃・保管のコツ)
  • 総期間と費用の目安(個人差あり)

※ 診査結果や成長段階によりご提案は変わります。詳細は担当医が個別にご説明します。

アクセス:当院は田園調布駅から徒歩圏。自由が丘・雪が谷大塚・武蔵小杉エリアからも通院しやすい立地です。

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※ インビザライン・ファーストの可否は診察・資料採得のうえ最終判断します。装着時間や生活習慣により経過・期間は変わります。

治療の流れ(相談→検査→シミュレーション→装置)

  1. 初診相談:まずは電話カウンセリングで気になる点やご希望を伺います。
  2. 資料採得・診断:口腔内写真・3Dスキャン(iTero)・歯列3Dスキャンなどで記録し、咬合関係と成長段階を評価します。
  3. 計画説明:装置の種類・装着時間・通院頻度・リスクと費用の個別計画をご説明します。必要に応じて歯の動きを3Dで可視化したシミュレーションも使用します。
  4. 初回装置型取り:初回の装置作成のための型取りを行い、3Dシミュレーションを作成します。
  5. 詳細な治療計画説明:3Dシミュレーション結果を一緒に見ながら細部を詰めていきます。
  6. 装置装着・使用指導:装着の練習と、清掃・保管方法を確認します。
  7. 通院:目安は4〜8週ごと(個人差あり)。経過に応じて調整や再度の型取りを行います。

装着時間や通院間隔はお子さまの状況により異なります。詳細は診察時にご説明します。

学校生活との両立(装着時間・食事・部活)

  • 日常活動は概ね可能です。体育や部活、吹奏楽の活動内容に応じて外す/付けるの工夫をご案内します。
  • 食事中は原則外し食後の清掃再装着を習慣化。
  • 保管ケースの携帯と、紛失・破損時の連絡方法を事前に共有します。

(アライナータイプの)マウスピース治療では装置を1つ破損したり紛失したりしても次の番号の装置が使えることが多いですが、何かありましたらすぐに担当医にご相談いただいた方が確実です。

費用・期間の目安

治療内容により異なります。標準的な費用の目安は 費用ページ にまとめています。カード対応、医療費控除の考え方もご案内しています。

期間は1年〜1.5年程度が目安ですが、成長や症状により個人差があります。基本的に装着時間が長い方が治療は早く終わる傾向にあります。

起こり得るリスク・副作用

リスク・副作用の少ない治療方法ではありますが、装着初期の違和感・疼痛、装置の破損・紛失、歯肉炎や虫歯リスクの増加、計画通りに進まない可能性などが挙げられます。詳細は 小児矯正のリスク・副作用と注意点 をご覧ください。気になる点は歯並び相談時に遠慮なく担当医までご相談ください。

二期治療(通常インビザライン/ワイヤー)への移行について

インビザライン・ファースト(一期治療)は、成長期にあわせて「顎や歯列の土台づくり」を行うステージです。
その後の二期治療(永久歯がほぼ生え揃ってからの仕上げ)は、すべてのお子さまに必ず必要になるわけではありません。必要性は成長の方向・永久歯の萌出状況・骨格的なズレの程度・日々の装着時間と口腔習癖などを総合して判断します。

二期治療が不要になりやすいケース(例)

  • 一期でアーチ幅・スペースが十分に確保でき、永久歯の萌出スペース不足が解消している
  • 骨格の前後的不調和が小さく、噛み合わせの誘導が安定している
  • MFT(筋機能トレーニング)の継続で口呼吸・舌癖・低位舌などの習癖が改善している

二期治療が必要になりやすいケース(例)

  • 永久歯列期に叢生(デコボコ)や正中のズレが残存・再発している
  • 骨格的な不調和(上顎前突・反対咬合傾向・過蓋咬合・開咬など)が乳歯列期〜混合歯列期から持続している
  • 装着時間の不足や習癖の残存により、一期で整えた配列が安定しきれていない

二期治療の選択肢と進め方

  1. 経過観察:一期終了後も6〜12か月ごとにチェックし、永久歯の萌出と成長を評価します(目安。個別に前後します)。
  2. 装置の選択:
    ・透明アライナー(インビザライン(小児後期〜中高生)
    ワイヤー矯正
    症例の難易度・生活スタイル・通院ペースに合わせてご提案します。
  3. MFTの継続:歯の位置だけでなく機能(呼吸・舌・嚥下・姿勢)を整えることで、仕上がりと安定性を高めます(MFTのページ)。
  4. 保定(リテーナー):一期・二期いずれの後も保定装置で安定化を図ります(保定装置)。

費用・期間・通院の目安

  • 費用:二期治療は個別見積です。標準的な費用体系・お支払い方法・医療費控除の考え方は料金プランをご参照ください。
  • 期間:目安は数か月〜2年弱。症例の難易度・装着時間・成長により差があります。
  • 通院:経過観察期は6〜12か月ごと、二期開始後は4〜8週ごとが目安(個人差あり)。

一期でできるだけ将来の負担を減らしつつ、必要なら二期で“仕上げ”て理想的な咬合へ。お子さまの個性と成長段階に合わせた最短距離のプランをご提案します。

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関連症例

  • 症例:叢生|8歳|ファースト → 二期へ(例:症例を見る

よくある質問(FAQ)

Q. 何歳から始められますか?

A. 生え替わりの状況により異なりますが、目安は6〜10歳です。適応は診察で確認します。

Q. ファーストだけで終わることはありますか?

A. 基本はインビザラインファーストで終了を目指しますが、症例の難易度や装着時間によっては、終了する場合も、二期治療が必要になる場合もあります。

Q. 痛みやトラブルが心配です。

A. 初期に違和感を伴うことがあります。装着・清掃・保管のコツを丁寧にご案内します。

Q. 学校や部活への影響は?

A. 基本的に大きな制限はありません。外すタイミングや装着時間の確保の工夫を一緒にご相談させていただきます。

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透明マウスピースから拡大装置まで、当院で使用している矯正装置の写真

矯正装置・治療法

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小児矯正のリスクと注意点

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