筋機能トレーニング(MFT)

マウスピース矯正_筋機能療法

小児の筋機能トレーニング(MFT)をやさしく解説。目的(鼻呼吸・舌位・嚥下・口唇閉鎖)、適応の目安、当院での流れ、家庭での続け方、費用・期間、起こり得るリスクや限界も丁寧にご説明します。

このページで分かること

MFTとは?—目的と期待できること

筋機能トレーニング(MFT)は、鼻呼吸・正しい舌の位置(スポット)・嚥下・口唇閉鎖など お口まわりの機能をトレーニングで整える取り組みです。
開咬上顎前突叢生などの治療において、 アライナーワイヤー矯正拡大床と併用することで、 治療の土台づくりや再発予防(保定)に役立つことがあります。

※効果には個人差があり、トレーニングのみで歯の移動が完了するわけではありません。必要に応じて装置治療を組み合わせます。

適応の目安/非適応になりやすいケース

適応の目安

  • 口呼吸・お口ポカン、低位舌、嚥下時の舌突出などの癖がみられる
  • 生え替わり期(目安:6〜12歳)で、習慣づけを行いたい
  • 保護者と一緒に自宅での練習(1日5〜15分程度)を継続できる

非適応になりやすい例

  • 重篤な骨格性不調和が主体で、装置治療が先行すべきと判断される場合
  • トレーニングの実施・衛生管理が著しく困難な場合
  • 医師の診察により別のアプローチが有利と判断される場合

最終的な可否は診察・資料採得(写真・模型・必要に応じてエックス線)のうえでご説明します。

当院での進め方(相談→検査→計画→装置併用)

  1. 初診相談:まずは電話カウンセリングで気になる点やご希望を伺います。 来院時に考えられる選択肢と概算をご案内します。ご予約はこちら
  2. 資料採得・診断:写真・模型などを記録し、咬合と成長段階、習癖を評価。
  3. 計画説明:トレーニング項目・頻度、通院間隔、リスク費用を個別にご説明。
  4. 初回指導:正しい舌位・唇の閉じ方・鼻呼吸の練習を行い、家庭練習の方法を確認。
  5. 装置の併用:必要に応じて拡大床アライナーワイヤー矯正を併用します。
  6. 定期通院:およそ4〜8週ごと(個人差あり)。経過に合わせてメニューを調整。

代表的なエクササイズ(例)と家庭での続け方

  • スポットポジション:舌先を上顎前歯の裏側の「スポット」に軽く当て、全体を口蓋に添わせる練習。
  • リップシール:口唇を閉じて鼻呼吸を意識。タイマーで1〜3分を複数回。
  • 嚥下練習:舌を上に置いたまま唇を閉じ、奥で飲み込む動作をゆっくり反復。
  • チューイング練習:左右交互に噛む意識づけ(食品・ガムは指示に従ってください)。

家庭での続け方:1日5〜15分を目安に、食後などの決まった時間に実施。記録シートで可視化し、次回の来院時に一緒に振り返ります。

1週間の記録シート(コピーしてお使いください)

日付スポットリップ嚥下メモ

学校生活との両立(時間の確保・清掃・部活)

  • 登校前や就寝前など、毎日の固定時間を決めると続けやすくなります。
  • 装置併用中は清掃(歯磨き・タフト)と保管ルールを共有します。
  • 吹奏楽・運動部などはメニューを調整します。無理のない範囲で継続しましょう。

費用・期間の目安

費用は症状・メニュー構成で異なります。標準的な目安は費用ページをご覧ください(分割・カード対応、医療費控除の考え方も掲載)。

期間は数か月〜1年程度が目安ですが、使用時間や成長や症状・実施状況により個人差があります。

起こり得るリスク/限界

  • 初期の筋肉疲労・軽度の痛み、誤ったやり方による顎・口唇の不快感
  • 清掃不良に伴う口腔内トラブル(装置併用時)
  • トレーニングの実施状況により効果が十分得られない可能性

詳細は 小児矯正のリスク・副作用と注意点 をご覧ください。自己判断での長時間の噛みしめ等は避け、指導に沿って実施してください。

開咬過蓋咬合叢生上顎前突すきっ歯反対咬合
拡大床インビザラインワイヤー矯正保定装置
3〜6歳6〜12歳症例一覧

よくある質問(FAQ)

Q. 何歳から始められますか?

A. 反対咬合(受け口)の場合は、乳歯列期(3〜5歳)が目安ですが、症例次第では内容を調整してそれより上の年齢でも行うことがあります。適応は診察で判断します。

Q. 毎日どれくらい行えば良いですか?

A. 1日5〜15分を目安に、決まった時間に習慣化するのがおすすめです。慣れてきたら起きているときの使用時間を増やしたり、寝ているときにもチャレンジします。また記録シートで可視化もサポートします。

Q. トレーニングだけで歯並びは治りますか?

A. MFTは土台づくりと再発予防に役立つ取り組みで、歯の移動には装置治療が必要な場合があります。早期介入の場合はトレーニングだけで改善する症例もありますが、多くの場合歯の移動のために装置矯正もセットで行うことが多いです。

Q. 学校や部活に支障はありますか?

A. 基本的に大きな制限はありません。すべて自宅で行うトレーニングとなります。


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