不快な歯型取りは不要な時代へ!口腔内スキャナーアイテロ iTero

「歯科業界のデジタル化が進み、最新の口腔内スキャナーを使って、快適に・スピーディーに・精密な歯型取りが可能となりました。不快な歯型取りはもう不要です!口腔内スキャナー「アイテロ(iTero)」を今回はご紹介します」

みなさん、こんにちは!

東京都大田区田園調布にある小児歯科・矯正歯科専門の歯科医院「abc dental」の院長です。

いつもブログ・Instagram(@abcdental11)・Twitter(@abc_111_)を見ていただいてありがとうございます。

矯正治療のご経験がある親御様は「歯型取りをしたときにオエッとなった」、「歯型取りは不快だった」、「子供が歯型を取る時に嫌がってしまいそう…」とご心配ではありませんか?

確かに、従来の矯正治療では患者さんのお口の中を診査・診断するために、粘土のような材質を入れて歯型取りを行う必要があったため、不快な経験をされた方も多いかと思います。

しかし近年、歯科業界のデジタル化が進み、最新の口腔内スキャナー(IOS)を使って、快適に・スピーディーに・精密な歯型取りが可能となりました。不快な歯型取りはもう不要です!

当院では、3D口腔内スキャナー「アイテロ(iTero)」をいち早く導入し、型取りが苦手なお子様の負担を減らし、より快適なマウスピース矯正治療を提供しています。

本記事では、子供の矯正治療で不快な歯型取りをしなくて済む口腔内スキャナー「アイテロ(iTero)」4つの特徴と安心できるポイントについてご紹介しましょう。

ご質問:子供が歯型取りをする際にオエッとならない方法とは?

ご質問をいただきました。

ご質問者様:7歳の娘さんのお母様

私自身、大人になってから歯列矯正を始めた経験があり、担当の歯科医に上下の顎骨のバランスについて説明を受けた時に「子供の頃にやっておけば良かったな…」と思いました。

自分の子供には子供のうちから矯正治療を受けさせたいと思っているのですが、一つ気になることがあり、それは「歯型取り」をする時に非常に苦しい思いをしたことです。

長い時間、口を開けっ放しの状態で、粘土のような材質のものを口に入れ、固まるまで待っている間にニオイに我慢できず、オエッとなってしまい、不快な思いをしました。

現在も、子供が矯正治療を受ける時に、あの不快な歯型取りをしなければなりませんか?それともオエッとならない方法はありますか?教えていただきたいです。よろしくお願いします。

回答:低年齢のお子さんには口腔内スキャナーがおすすめ

質問に回答します。

歯列矯正の治療で歯型取りが不快だったとおっしゃる患者様は多いです。

従来の歯型取りは、冷たい粘土のような素材(アルジネート印象材)やシリコン素材の粘土状のものをお口の中に入れて、固まるまで口を開けたまま10分くらい待つ必要がありました。

材質が固まるまで、そのまま動かさずに待つ必要がありますが、患者様によっては嘔吐反射が起こってオエッとなってしまったり、気分が悪くなってしまう方も少なくありません。

お口の中で材質に押し付けられた感じが不快となり、動かしてしまうと、歯にきちんと密着せずに歯型を正確に取ることができず、やり直しさなければならないケースもありました。

現代の小児矯正でも従来の歯型取りを行っている歯科医院もありますが、歯科業界では新しい3D口腔内スキャナー「アイテロ(iTero)」が登場し、かなり不快感が軽減されています。

当院は従来の粘土での型どりを廃止し、「アイテロ(iTero)」をいち早く導入したことで、患者様の負担を軽減し、早期のマウスピース矯正開始が可能となりました。

「アイテロ(iTero)」は歯のまわりをなぞるようにスキャンするだけなので、嘔吐感の心配はなく、小さなお子様や嘔吐反射が強い方にとっては、不快感をかなり軽減できます

口腔内スキャナーで撮影する方法であれば、お口の中を小型のカメラで撮影し、その場で患者さんが3Dの歯列を確認することができます。

より正確で早く矯正装置が作れる技術、矯正の治療計画の予測、未来予想図も見ることができるので治療後のイメージが掴みやすいでしょう。

また、口腔内スキャンは低年齢から撮影可能ですので、当院では低年齢から矯正治療を開始することも可能になりました。

特に低年齢のお子様や高年齢の方にとっては、嘔吐や誤嚥は命にかかわりますので、「口腔内スキャナー」はおすすめです。

歯列矯正で使用される「口腔内スキャナー(IOS)」とは?

口腔内スキャナー(IOS)とは、お口の中に歯科専用の小型カメラを入れて、上下の歯のまわりを30秒〜1分くらいサーッと動かし、スキャンするだけで、歯型を取ることができる最新機器のことです。

※IOSとはIntraoral Scanner(口腔内スキャナー)の略語です。

口腔内スキャナーは歯列矯正の歯型取りで使用されている他、噛み合わせの診断、歯を修復するために詰め物やかぶせ物をする時の歯型取りなどにも幅広い歯科治療で使用されています。

歯列矯正の「口腔内スキャナー(IOS)」治療の流れ

ステップ1)歯型をスキャンする

ステップ2)現在の歯型データを確認する

ステップ3)矯正治療前と矯正治療後のシミュレーションを確認する

ステップ4)データをもとに治療計画を立案する

ステップ5)マウスピースを製作する

口腔内スキャナーはお口の中を小型カメラでスキャンしたものをデジタル化し、治療前と後の歯並びを3D画像で立体的に見ることができます。

歯の前方と後方、内側と外側など、様々な角度から確認することができるため、患者さんは完成までのイメージが掴みやすく、納得した上で治療を開始することができます。

国内の「口腔内スキャナー(IOS)」普及率は低い

出典:Digital Dentistry Is On The Rise, But What’s Holding It Back?

歯科業界で画期的な機器として注目されている「口腔内スキャナー(IOS)」はアメリカとヨーロッパの歯科医院では導入率50%となっています。

一方で、国内の歯科医院では口腔内スキャナーの導入率は5%程度と低く、国内での普及率の低さは最先端の精密医療機器のため高額なこと、保険適用外であることが要因と考えられます。

口腔内スキャナー「アイテロ(iTero)」のご紹介

「アイテロ(iTero)」はインビザラインを開発した米国アライン・テクノロジー社が開発した口腔内スキャナーとなっており、インビザラインの矯正治療に最適化された機器です。

アライン・テクノロジー社が提供する「インビザライン」は取り外しが可能なマウスピース矯正の一つで、世界100カ国以上の国々で提供されている実績と信頼のある治療法です。

「iTero」を使えば、小型のスキャナーをかざすだけで歯型取りが可能になりますので、嘔吐反射が引き起こされる心配はなく、患者様の負担を最小限に抑えることが可能です。

口腔内スキャナー「アイテロ(iTero)」で実現する4つのメリット

口腔内スキャナー「アイテロ(iTero)」の4つのメリットをご紹介しましょう。

1)歯の型取りが快適になる

従来の歯の型取り方法は、お口の中で材質が固まるまで待ち時間が必要な上に、押さえつけられた感覚やニオイに耐えきれず、「オエっ」となる弱点があったのです。

「アイテロ(iTero)」は3Dスキャナーでお口の中を撮影するだけで精密にデータ化できるため、より快適な型取りが可能となり、小さなお子様の不快感や負担を大幅に軽減します

また、「アイテロ(iTero)」の光学スキャニングでは放射線を一切使いませんので、小さなお子様も安心してお使いいただくことが可能です。

2)1分間のスキャンで完了

従来の歯の型取りの場合、お口の中で素材が固まるまで10分くらい、そのままの状態をキープしなければならず時間がかかり、小さなお子様に負担となっていました。

「アイテロ(iTero)」を使用すれば、口腔内を1分間〜3分程度、スキャンするだけで歯型のデータ取得が完了しますので、矯正治療を開始するまでの期間を短縮することができます。

スキャンして取得したデータは矯正装置を作成するデータに変換されるため、歯型を装置の製作所へ輸送するよりも、マウスピースの製作期間を大幅に短縮できるのがメリットです。

3)3D画像で治療後の歯並びが確認しやすい

従来の歯の型取り方法では模型にするまで時間がかかりましたが、「アイテロ(iTero)」を使うと立体的な3D画像に置き換わり、その場で治療前と後の歯並びを確認することができます。

カラースキャニングと高解像度のディスプレイの3D画像の技術により、患者様ご自身の目でマウスピース矯正をした後のお口の状態がどうなるのかイメージが掴みやすくなります。

歯並びはどう変わるのか、360度の方向から歯の状態を細かく見ることができますので、納得してから治療を始めることができるのがメリットです。

4)完成度の高いマウスピースを製作できる

従来の歯の型取りでは、印象材の形が変形したり破損してしまうことで、正確な歯型が取れない可能性がありました。

「アイテロ(iTero)」を使用することで、高精度の歯型データ取得が可能となり、治療前、治療途中、治療後のシミュレーションを確認することができます。

治療結果のシミュレーションをもとに、歯の動きを細かく分析できるため、口腔内全体の咬み合わせバランスを診断しやすく、精密で正確性の高いマウスピース製作が可能です。

口腔内スキャナーのデメリットは?

「アイテロ(iTero)」は歯科業界で画期的な口腔内スキャンとして注目されており、特にデメリットはありませんが、まだ健康保険適用外であることは唯一のデメリットといえます。

保険適用の治療と比べると費用が高くなりますが、将来的には、「アイテロ(iTero)」は保険適用になると予想されています。

インビザライン矯正治療に関しては、治療の精度を高めるために「アイテロ(iTero)」を使用して歯型のデータ採取が推奨されています。

しかし、先述したように国内において「アイテロ(iTero)」を導入している歯科医院は一部に限られていますので、気になる方は事前に確認しておくとよいでしょう。

小児矯正の快適な歯型取りは「アイテロ(iTero)」使用の「abc dental」へ

当院では小児矯正において「アイテロ(iTero)」を使用した口腔なスキャンが可能です。

実際のお子様のお口の状態を口腔内スキャナーで撮影し、お子様の負担を最小限に抑えて診査・診断ができますので、快適な歯型取りにご関心がある方はぜひ、ご相談ください。

まとめ

今回は、子供の矯正治療をより短期間で精度を上げて提供できる口腔内3Dスキャナー「iTero(アイテロ)」の特徴とメリットをご紹介しました。

小児矯正のご相談は、大田区田園調布にある小児歯科・矯正歯科専門「abc dental」までどうぞお気軽にお問い合わせくださいませ。

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