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専門家による詳細ガイド
子どもの歯は大人と比べて柔らかく、デリケートで虫歯になりやすいため、子供が使う歯磨き粉は『虫歯予防に効果的なもの』を選ぶことが大切!小児歯科医の私が、子ども向けに最適な歯磨き粉の選び方とおすすめ商品を紹介!
みなさん、こんにちは!
東京都大田区田園調布にある「ABC Dental 子ども専門 小児歯科 矯正歯科」の院長です。
最近は、多くの歯磨き粉の種類が販売されているので、子供用の歯磨き粉はどれを選べばいいのか分からない方も多いと思います。
子どもの歯は大人と比べて柔らかく、デリケートで虫歯になりやすいため、子供が使う歯磨き粉は『虫歯予防に効果的なもの』を選ぶことが大切です。
そこで本記事では、小児歯科医の私が、子ども向けに最適な歯磨き粉の選び方3点を解説します。おすすめ3商品も合わせて参考にしてみてください。
ご質問:子供用歯磨き粉を選ぶポイントは?
ご質問をいただきました。
ご質問者様:5歳の娘さんのお母様
子どもの歯磨き粉選びで迷っています。何をポイントに選べばよいのでしょうか?
娘はおやつに甘いものを食べることが多いのですが、歯磨きが苦手です。
歯磨きを進んでやるために娘が好きそうな歯磨き粉を見つけたいです。
大人と同じ歯磨き粉を使っても大丈夫ですか?小児歯科医のアドバイスをお願いしたいです。
回答:虫歯予防効果の高い歯磨き粉がおすすめ
質問に回答します。
日々の診療で多くの保護者様から「子供用歯磨き粉の選び方」についてご質問を受けます。
質問者様のように、子供が甘いものが大好きで間食が多い場合、虫歯のリスクが高まります。
子供の歯は大人の歯と比べると柔らかく、虫歯になりやすいので虫歯対策が必要です。
そこで、『フッ素含有の歯磨き粉』を選ぶと、フッ素は虫歯の原因となる細菌の活動を抑制し、歯を強くする効果がありますので、虫歯予防に期待できます。
大人用の歯磨き粉は『歯周病対策』を考慮している商品が多くありますが、12歳未満の小児の場合、歯肉炎のリスクはあっても歯周病のリスクはほとんどありません。
また、大人用の歯磨き粉は研磨剤が多く含まれている商品があり、子供のデリケートな歯の表面を削ってしまう可能性があるため、子供は使用避けましょう。
歯周病に特化している大人用の歯磨き粉を共有せずに、子供には「子供専用の歯磨き粉」を用意してあげることをおすすめします。
お子様が食後の歯磨きを習慣化するには歯磨きを楽しいものにするとスムーズにいきますので、歯磨き粉の味や香りについては、子ども自身が好むものを選ぶことが大切です。
歯磨き粉の基本的な役割について
そもそも、歯磨き粉(トゥースペースト)はどんな役割があるのでしょうか。
最近の歯磨き粉の種類は、ペーストタイプ、ジェルタイプなど様々なタイプがあります。
歯磨き粉を使用する目的は、歯垢を除去する、虫歯予防、口臭の軽減、歯のホワイトニングといった目的で使用されます。
すべての歯磨き粉が全ての機能を持っているわけではありませんので、目的に応じて歯磨き粉を選ぶ必要があります。
子供向け歯磨き粉の選び方3つのポイント
子供向け歯磨き粉は3つのポイントを知っておくと、子供の歯を健康に保つことにつながります。
①虫歯予防の効果が高い「フッ素含有」
子供の歯を守るためには「フッ素含有」の歯磨き粉が有効です。
虫歯は虫歯菌が歯のエナメル質を溶かしてできた穴です。歯垢は食べかすや細菌が混ざり合ってできたものですから、そのまま放置すると、虫歯や歯肉炎の原因となります。
フッ素は歯の表面をコーティングして虫歯菌の活動を抑制し、歯を強くしてくれるため、虫歯予防にはフッ素が効果的です。
子供用の歯磨き粉には「虫歯予防に対する効果」を優先し、歯科医の指導に基づいた適切な量のフッ素が含まれた製品を選ぶことが大切です。
②研磨剤は不使用
多くの歯磨き粉には歯垢を除去する効果のある「研磨剤」が含まれていますが、「研磨剤」は歯の表面を削ってしまう可能性があり、特に子供の柔らかい歯には適さない場合があります。
子供用の歯磨き粉には「研磨剤は不使用」、「無添加」、もしくは含有量が少ない製品を使うと、生え始めた歯を傷つけにくく、優しく健康に保つことができます。
歯の茶渋や着色が気になる場合は、ホワイトニング効果のある大人用の歯磨き粉の使用は避けて、定期的に歯科医院で除去してもらうことをおすすめします。
③子供が好きな味と香り
子供が好む歯磨き粉の味や香りを意識して選ぶと、歯磨き習慣をスムーズにしてくれます。子供自身にハミガキ習慣をつけてほしい場合は大切なポイントです。
子供によってフルーティーな味と香りが好きだったり、ミント味の強さなど、好みがそれぞれ異なりますので、お気に入りの製品を見つけて食後の歯磨き習慣を身につけましょう。
子供の好みは、年齢や性別によっても変わってきます。複数の種類を試して子供が気に入ったものを選ぶとよいでしょう。
小児歯科医がおすすめ!子供に最適な歯磨き粉3選
では、実際に小児歯科医の私が太鼓判を押した「子供に最適な歯磨き粉3選」をご紹介しましょう。
※Amazonのアソシエイトとして、「ABC Dental 子ども専門 小児歯科 矯正歯科」は適格販売により収入を得ています。
ライオン「Check-Up gel(チェックアップジェル)」
子供の虫歯予防に、フッ素含有のジェルタイプ、ライオン「チェックアップジェル」がおすすめ!
「チェックアップジェル」は子供の歯磨き粉に求められる3つのポイントをすべて満たしており、子供の口内環境に合った安全性を考慮した製品です。
▽おすすめポイント
- フッ素配合で虫歯予防効果が高い
- 研磨剤無配合で歯を傷めにくい
- すっきりとしたミント味で子供に人気
チェックアップジェル系
ライオン チェックアップジェル ピーチ 60g
オーラルケア「リナメル トリートメントペースト」
オーラルケアの「リナメル トリートメントペースト」は、フッ素とハイドロキシアパタイトを配合し、歯の表面を修復・強化し、虫歯予防に効果的です。
歯面をなめらかに保つことで、プラークやステインの付着を抑える歯磨きペーストです。
使用後には歯がつるつるとした感触を実感でき、口内環境を清潔に保つのに効果的です。
研磨剤無配合で歯を傷めにくいため、子供が安心して使うことができます。爽やかなミント味も子供に人気のポイントです。安全性に配慮した製品です。
▽おすすめポイント
- フッ素とハイドロキシアパタイト配合で歯の表面を修復・強化
- 研磨剤無配合で歯を傷めにくい
- 爽やかなミント味で子供に人気
ペースト系(大人用)
オーラルケア リナメル トリートメント ペースト 歯科専用 55g
GC(ジーシー)「MIペースト」
ジーシーの「MIペースト」は、歯質の再石灰化を促進する効果があります。フッ素と炭酸カルシウムを配合しており、子供の虫歯予防に効果的です。
研磨剤無配合で歯を傷めずに磨くことができますので、子供の歯の健康を守りたい方におすすめです。
▽おすすめポイント
- フッ素と炭酸カルシウム配合で歯質の再石灰化を促進
- 研磨剤無配合で歯を傷めにくい
- 甘いバニラ風味(ミント味が苦手なお子様に)※ほかにも色々な味が選べます
ペースト系
GC(ジーシー) MIペーストストロベリー40g
(併用する場合)フッ素ジェル|MIペースト
▽「フッ素ジェル」「MIペースト」を併用する場合のポイント
- 溶けてしまった歯質をわずかに回復できる(MIペースト)
- 歯の表面を強くする(フッ素ジェル)
- 虫歯を予防する効果がある(フッ素ジェル・MIペースト)
すでに酸が出てしまったとしても、お口の中のフッ素濃度が高いと、酸があっても歯が溶けにくいので、食後はフッ素ジェルを使って歯磨きをすると歯が溶けにくくなりおすすめです。
【後編】
歯医者さんがこっそり教える!本当に良いデンタルケアグッズ5選
ここからは、おすすめのデンタルケアグッズ(現役歯科医師である私が10年以上愛用中!!)を6つ厳選してご紹介します。ぜひ、子供の口腔ケア、虫歯予防にお役立てください」
小児歯科医にとって、子供の虫歯予防は最も重要な課題の一つです。
虫歯は一度治療しても再発するリスクが高いため、日頃から食生活や口腔ケアなど、虫歯予防を意識することが何よりも大切です。
そこで後半では、現役歯科医師である私が10年以上愛用中の「おすすめのデンタルケアグッズ」を5つ厳選してご紹介します。ぜひ、子供の口腔ケア、虫歯予防にお役立てください。
ご質問:甘いものが大好きな娘の口腔ケア方法を教えてください。
ご質問をいただきました。
ご質問者様:5歳の娘さんのお母様
娘はチョコレートやクッキーなど甘いものが大好きです。間食に甘いお菓子ばかり食べて、歯磨きも苦手なので虫歯にならないか心配です。
虫歯予防のために、どのような口腔ケアをすればよいか教えてください。よろしくお願いいたします。
回答:3つのポイントを意識しましょう
質問に回答します。
甘いものが大好きな5歳の娘さんの口腔ケアについてお悩みとのことですね。
虫歯になる原因は、虫歯菌が糖質を分解して酸を産生することですから、以下の3点を意識して虫歯予防に取り組んでみてください。
▽子供の虫歯予防には
①虫歯菌の感染を防ぐ
②糖質の摂取を控える
③歯磨き習慣を身に付ける
①の虫歯菌については、生まれたばかりの赤ちゃんのお口の中には虫歯の原因となる「ミュータンス菌」という菌は存在しません。
離乳食が始まる頃(生後6ヶ月頃に歯が生え始める頃)から、親や兄弟などから唾液を通してミュータンス菌が感染するので注意が必要です。
例えば、共有のコップ、スプーンやフォーク、箸などに付いたわずかな唾液も感染しますので、子供に使用する時には必ず洗ってから使用しましょう。
②については、乳歯の奥歯が生えはじめると砂糖を摂取する機会が増えきますので、間食の回数を減らし、果物や野菜など、糖質の少ないものを選ぶことが大切です。
③の歯磨きの習慣は、虫歯菌の感染を防ぎ、虫歯予防の基本です。甘いお菓子やジュースを食べた後は歯磨きをして、歯の表面に残った糖質や食べカスを落とすようにしましょう。
子供が歯磨きが苦手な場合、歯磨きタイムに歌を流したり、楽しい雰囲気にすることで抵抗を減らすことができます。子供が歯磨きを嫌がったら、無理にさせないことも大切です。
これら3つの点に気を付けることで、虫歯のリスクを減らすことができます。
子供が虫歯になるメカニズム
子供が虫歯になるメカニズムは、大きく分けて3つの要素が関係しています。
▽虫歯になるメカニズム
①虫歯菌の感染
1つ目の要素は、虫歯菌の感染です。
生まれたばかりの赤ちゃんの口の中には虫歯菌は存在しませんが、離乳食が始まる頃に親や兄弟などから感染するようになります。唾液や食べ物、飲み物などを通じて、口の中に存在します。
②糖質の摂取
2つ目の要素は、糖質の摂取です。
食べ物を食べて、食べかすがお口の中に残ります。虫歯菌は、食べかすを食べて糖質を分解し、酸を産生します。この酸が歯の表面のエナメル質を溶かし、虫歯の原因となります。
③歯磨きが不十分
3つ目の要素は、歯磨きの不十分です。
歯磨きが不十分な場合、歯の表面に残った食べカスや汚れが虫歯菌の餌となり、虫歯のリスクが高まります。歯を溶かす勢いが強く、回復できないほど歯が溶けてしまうのです。
デンタルグッズで賢く虫歯予防!
3つの要素が重なると、歯の表面のエナメル質が溶け始め、虫歯の初期症状である白斑が現れます。
白斑をそのまま放置すると、酸の作用でエナメル質がさらに溶けて、虫食いと呼ばれる穴が開きます。虫食いが深くなると、歯の神経まで到達し、歯の痛みや口臭などの症状が現れます。
これからおすすめのデンタルグッズをご紹介しますが、どの段階でブロックしているのかを理解していただくとより効果的です。
子供にもおすすめ!現役歯科医師が10年以上愛用中のデンタルグッズ5選
子供の頃から正しいオーラルケアを習慣付けることで、虫歯・歯周病のリスクを減らすことができます。ご紹介するデンタルグッズを活用して、虫歯予防にお役立てください。
※Amazonのアソシエイトとして、「ABC Dental 子ども専門 小児歯科 矯正歯科」は適格販売により収入を得ています。
①歯ブラシ|ソニッケアー「ダイヤモンドクリーン」シリーズ
▽ソニッケアー「ダイヤモンドクリーン」シリーズのおすすめポイント
- 毎分3万回の振動で歯垢を除去
- 歯石の沈着を防ぎ、虫歯・歯周病のリスクを低下する
- 細菌を減少させ、口臭予防に効果的
歯垢を浮き上がらせる3D音波振動を採用し、歯と歯の間の細かい隙間、奥歯の奥までしっかりと歯垢を除去して歯垢の除去率が向上します。
タイマー機能搭載で2分間の歯磨き時間をタイマーで知らせてくれたり、ブラッシング圧力が強すぎるとピーピー音が鳴るので、子供が力を入れ過ぎないように注意することができます。
※短時間で汚れが取れるので効率が良く実際に使用中の方からの評判も高いです。(私自身もかれこれ10~15年以上愛用しています)
一見大人用に見えますが、子どもの歯ブラシや子どもの仕上げ磨きの時短にも使えるため非常に効果的で有能な歯ブラシの一つです。
②交換ブラシ|「プレミアムクリーン」or「オールインワン」のレギュラーサイズ
▽「プレミアムクリーン」or「オールインワン」のレギュラーサイズのおすすめポイント
- あてさえすれば汚れが落ちるように設計されている
- 柔らかい毛先を使用している
レギュラーサイズはヘッドサイズが大きく感じるかもしれませんが、ブラシ部分をあてさえすれば汚れは落ちるので、若干大きめの方が歯ブラシの時間効率的にはgoodです!
③食後すぐに!キシリトールガム
▽キシリトールガムのおすすめポイント
- 虫歯の原因となるミュータンス菌の活動を抑制する
- 唾液の分泌を促進する
- 歯の再石灰化を促進する
キシリトールは虫歯の菌が食べても酸を出しづらく、虫歯の菌を疲れさせる効果があるため、食後すぐにキシリトールガムを食べると、虫歯の菌が酸を出す量を減らすことができます。
キシリトールガムは虫歯の予防を目的とした補助食品であり、歯磨きなどの基本的な口腔ケアは欠かせません。
キシリトールガムは歯科用のものとそうでないものとではキシリトールの量が違うため、
できれば、歯科用のものをおすすめします。
④デンタルフロス|バリオフロス(fuchs)
▽デンタルフロス「バリオフロス(fuchs)」のおすすめポイント
- 歯と歯の間の歯垢を除去できる
- 柔らかい素材で傷つけにくい
- 子供でも使いやすい
これも10 年以上愛用しているのですが、色々試したところコレが一番でした。
繊細な高密度ファイバーにより清掃能力が高く柔らかい使用感です。歯と歯の間の隙間に入り込み、歯垢を掻き取ることができます。基本、大人用ですが、子供でも使いやすいサイズです。
※下記の幅広フロスは仕上げ磨きでは重宝しますが、実際に自分の歯にフロスをする場合は若干やりづらかったため、いろいろ探した結果、こちらを見つけました。
こちらのフロスは、適度にフロスがばらけることで汚れをからめとり、予防効果を高める構造になっています。
入手可能なものの中で、これと同じ効果を発揮するフロスがないため、ずっと自身でも使用していますが、明らかに歯と歯の間の溶ける量がこのフロスのおかげで減ったと感じます。
フロス系
バリオフロス(fuchs)
フロスホルダー系
フロスホルダー fuchs / ホルダー+フロス(50m)セット
⑤デンタルフロス|幅広フロス(EBISU)
▽デンタルフロス「幅広フロス(EBISU)」のおすすめポイント
- 幅広状に並んだフロスが歯間にフィット
- 歯垢や食べカスをふき取るように取り除く
- 幅広グリップが持ちやすい
幅広状に並んだ糸が歯にしっかり密着し、歯と歯の間の歯垢や食べかすをふき取るように取り除きます。幅広グリップは子供にも持ちやすくおすすめ。もちろん仕上げ磨き時にもおすすめです。
※フロスに関してはいろいろなものを試しましたが、こちらのフロスがもっとも短時間で効果的に汚れを取ることができるため、重宝しています。幅が広いため汚れが絡みついて取りやすい、という構造になっています。取っ手がついているため、仕上げ磨き等ではかなり重宝します。
フロス系
エビス デイリー 幅広フロス 50本入
デンタルグッズ(その他)
その他、実際に自分自身が使用してみて効果が高いと感じたデンタルグッズを下記に紹介させていただきます。
チェックアップコドモ(ライオン)
子供向けのフッ化物配合歯磨き粉で、
フッ素の滞留性を高める独自の新処方を採用しています。
歯と歯肉にやさしい低研磨性、少ない泡立ち、
お子様に好まれる三つの香味(ストロベリー、アップル、グレープ)が特徴です。
ブラッシング習慣を楽しくサポートし、虫歯予防に効果的です。
仕上げ磨き用歯ブラシ
仕上げ磨き用歯ブラシ
保護者の方の仕上げ磨き向け歯ブラシ
お口にいれやすい小さなヘッドと奥歯まで届く長めのネックが特徴です。
仕上げ磨き用歯ブラシ系
ci602仕上げ磨き用歯ブラシ / 4本入り
タフトブラシ(ミクリン)
歯ブラシだと届きにくい部分にもしっかりフィットし
汚れを落とすことが出来ます。
特に、まだ乳歯の奥歯が生える前のお子さんは前歯の裏側が虫歯になりやすいことが多いため
その箇所を磨くときに重宝します。
毛先の硬さもちょうどよく、汚れが良く取れます。
にこピカ歯みがきシート
生えたての乳歯にも使えて、やさしく拭き取れる歯みがき用のウエットシートです。
デコボコのメッシュシートで汚れも拭きとりやすく無添加で安心です。
※このデンタルグッズの真価は、外出時に発揮されることが多いです。
虫歯予防や歯肉炎予防のポイントは汚れを取るタイミングを早くすることが必須ではあるのですが、
実際に外出中に歯ブラシをすることは不可能であることが多いです。
しかし、こちらは個装されているため個別に分けて持ち歩きやすく、通常の外出だけでなく旅行等に持っていくアイテムとしても非常におすすめです。
歯磨きシート系
にこピカ 歯みがきシート 30包入×4個セット
トレーニングフーセンガム
楽しみながらトレーニングすることができ、口腔筋や舌を鍛えることができる商品です。
グレープ味やオレンジ味があります。
※実際に風船を膨らませることができない子どもが増えていると感じることは多々あります。昔に比べて口周りの筋肉を使わなくなったからかもしれません。
トレーニング用ガム系
トレーニング フーセンガム (1箱4個入り×24箱)オレンジ味
バイバイチュッチュ
「バイバイチュッチュ」は、
お子さまの指しゃぶりや爪噛みの癖を卒業させるための苦いマニキュアです。
※指しゃぶり自体は、年齢と歯並びによってはすぐにでもSTOPした方が良いケースもあるので、注意が必要です。
サンワダイレクト 超音波洗浄機 分離式 <給水簡単>
超音波の振動で細かい汚れを落とすことができます。
毎日のお手入れや洗浄が大変な矯正器具なども
この超音波洗浄機で、装置も傷つけずに洗浄することができます
スマホ/タブレット スタンド
スマホやゲームを見る際に、どうしても正しい姿勢が保てず背中が丸くなることが多いと思います。
猫背は歯並びや顎の成長にも大きく関係しているので、
正しい姿勢を保つためにも最適なアイテム
高さ調節と角度調整が可能で、さまざまなシーンで使いやすいです。
※個人的には、姿勢のためにタブレットやスマホのスタンドは何十種類も試してきましたが、
こちらが一番安定感があり、気に入っています。おすすめです。
ちょっと長くなってしまいましたが、実際に自分自身で使用感を確認し、効果が高いと感じたものを紹介させていただきました。
お子さんの予防に関しては、デンタルグッズを揃えることで効果を底上げできますので、気になる場合はぜひお試しください。
楽しく学ぶ4コマ漫画(前半)
要注意!子供は大人よりも虫歯になりやすい
子供は大人よりも虫歯になりやすい傾向があります。
その理由は、以下の3つが挙げられます。
①乳歯のエナメル質が薄い
乳歯のエナメル質は永久歯に比べて薄く、酸に対する抵抗力が弱いため、虫歯になりやすい性質があります。
②間食が多い
子供は甘いものが大好きで、大人よりも間食の回数が多くなる傾向があります。間食の回数が多いと虫歯菌が糖質を分解して酸を産生する機会が増えるため、虫歯のリスクが高まります。
③歯磨きが苦手
子供は大人よりも歯磨きに慣れていないため、十分に磨けていないことが多いです。歯の表面に残った食べカスや歯垢を十分に落としきれず、虫歯菌が繁殖しやすくなります。
子供が虫歯を予防するために大事な4つのこと
子供の虫歯を予防するために、以下のことに気をつけましょう。
①虫歯菌の感染を防ぐ
子供が虫歯を予防するためには、虫歯菌の感染を防ぐことが重要です。
親や兄弟などから虫歯菌が感染しないように、口を拭いてあげたり、食器を別にするなどの工夫をしましょう。外出先では、共有のスプーンやフォークは洗ってから使用しましょう。
②糖質の摂取を控える
虫歯の原因となるのは、虫歯菌が糖質を分解して酸を産生することですから、虫歯予防のためには、糖質の摂取を控えることが大切です。
糖質の多い食べ物や飲み物を摂取すると虫歯菌が繁殖しやすくなりますので、果物、芋類、チーズ、小魚など栄養価が高く、虫歯になりにくいものを選びましょう。
③歯磨きを習慣化する
食事とおやつの後は歯磨きをしましょう。歯磨きは1日2回~3回、3分以上かけて丁寧に行うのが理想的です。歯ブラシは子供用の柔らかいものを使い、3か月ごとに交換しましょう。
歯磨き粉はフッ素入りのものを使い、米粒大くらいを付けて、歯ブラシの毛先を歯の面に当て上下左右に小刻みに動かしながら磨きましょう。歯と歯の間と舌も丁寧に磨きます。
④歯科医院で定期検診を受ける
歯科医院で定期的に検診を受けることも大切です。子供の歯の状態を定期的に歯科医院にチェックしてもらい、虫歯の早期発見と予防に努めましょう。
歯科医師・歯科衛生士から正しい歯磨き方法や口腔ケアの仕方を指導してもらい、ご家庭での虫歯予防に取り組んでみてください。
歯磨き粉では届かない「噛む・呼吸・成長」の話——30秒セルフチェックで“矯正が必要かも”を見極める
歯磨き粉はむし歯予防の強い味方ですが、歯並び・噛み合わせ・口呼吸といった“機能と成長”の課題は、成分だけでは解決できません。まずはご家庭で30秒セルフチェックを。
30秒セルフチェック(当てはまる項目に✓)
- 口がポカンと開きがち/鼻で静かに長く呼吸し続けられない
- 前歯で麺やサンドイッチが噛み切りにくい
- 就寝時のいびきや歯ぎしりが気になる(朝、歯の縁がすり減って見える)
- サ行・タ行などの発音が不明瞭/飲み込む時に舌が前に出る
- 歯の重なり(デコボコ)やすき間が目立ってきた
2つ以上当てはまるなら、歯磨き粉選びに加えて噛む・呼吸・舌の使い方まで含めた“口腔育成”の視点を足すと安心です。まずは 小児矯正の総合ページで「何が矯正で、何が生活習慣の調整なのか」を短時間で把握しましょう。
年齢別:はじめの一歩
- 3〜6歳:お口の機能づくりが歯並びの“土台”。3〜6歳の矯正情報
- 6〜12歳:前歯〜奥歯が入れ替わる時期。成長に合わせた見守り+必要な介入を。6〜12歳の矯正情報
歯磨き粉×MFT(口腔筋機能トレーニング)の相乗効果
むし歯予防(フッ素など)に「舌・唇・頬の使い方を整えるトレーニング」を足すと、鼻呼吸・正しい飲み込み・前歯で噛み切る力が身につき、結果的に清掃もしやすくなります。詳しくは 口腔筋機能トレーニング(MFT)をご覧ください。
気になったら——受診前に流れを確認
当院は電話での初診カウンセリングからスタートします(来院前に疑問の整理ができます)。はじめての方へ|初診の流れ(相談 → 検査 → 計画 → 開始)
子供の口腔内を清潔に保つには整った歯並びが前提
口腔内を清潔に保つためにはデンタルグッズが役立ちますが、子供の歯並びが悪い場合、せっかく口腔ケアをしても効果が十分に発揮されません。
なぜなら、ほとんどのデンタルグッズは歯並びが良い人を想定して作られているため、歯並びが悪いと虫歯予防の効果が落ちてしまうからです。
歯並びがガタガタしている磨きにくい箇所があり、歯が重なっている部分は歯ブラシが当たらないので口腔内に歯垢や食べかすが残りやすく、虫歯や歯周病などのリスクが高まります。
そのため、子供の口腔内を清潔に保つためにはまず歯並びを整えることが重要であり、その上で家庭での口腔ケアを継続することが大切と言えます。
虫歯予防に小児矯正が効果的!歯並びを整えて口腔内環境を改善!
子供の矯正治療はお口の見た目が良くなるだけでなく、口腔内環境が改善され、虫歯予防・歯周病予防に効果的です。
歯並びが悪いと歯の隙間や奥歯の溝が深くなり、歯垢や食べかすが溜まりやすくなりますが、小児矯正で歯並びを整えると歯の隙間がなくなり、奥歯の溝が浅くなります。
これにより、矯正治療後は口腔内に歯垢や食べかすが溜まりにくくなり、口腔内が清潔になりますので、虫歯や歯周病のリスクを減らすことができます。
歯並びが悪いと歯磨きの際に歯ブラシがうまく当たらなかったり、歯磨きが難しい箇所がありますが、歯並びが整っていれば、歯垢や食べかすを効率的に除去することができます。
歯列矯正の治療は、子供のうちに行うことで顎の発達を促し、正しい噛み合わせを形成することができ、治療期間が短く、費用も抑えることができるメリットもあります。
子供の虫歯予防のためにも小児矯正治療を受けて、口腔内環境を改善する意義は大きいです。
まとめ
今日の結論(ポイント3つ)
- お子さまの年齢/むし歯リスク/好みの味・泡立ちに合う歯磨き粉を選ぶと、毎日の継続につながります。
- フッ化物配合(表示を確認)・適量・うがいの回数を増やしすぎないが基本。磨く時間は1回2〜3分を目安に。
- 歯磨き粉は「道具」。仕上げ磨き・フロスなど習慣の設計がむし歯予防の要です。
次の一歩(すぐにできること)
- 今お使いの歯磨き粉のフッ化物表示(ppm)と適量をパッケージで確認。
- 夜は親御さんの仕上げ磨き+フロスを追加(奥歯の間は特に)。
- 「味・ミント感・泡立ち」が合わない場合は、別の質感・風味を試して継続性を優先。
この記事の重要ポイント
- フッ素濃度は年齢別に選ぶ:0~2歳は500ppm、3~5歳は500~1000ppm、6歳以上は1000~1450ppmが推奨基準です。適切な濃度を守れば、飲み込んでも安全で、虫歯予防効果が最大限に発揮されます。
- うがいができなくても使用可能:ジェル状の歯磨き粉なら、うがいができない小さなお子様でも安心してご使用いただけます。食品グレードの成分で作られているため、飲み込んでも問題ありません。
- 味と形状で楽しい歯磨き習慣を:お子様が好む味(いちご、ぶどう、メロンなど)を選ぶことで、歯磨きを嫌がらず習慣化できます。泡立ちの少ないタイプは、仕上げ磨きがしやすく効果的です。
- 研磨剤・発泡剤無添加を優先:デリケートな乳歯を傷つけないよう、研磨剤や発泡剤が含まれていない製品を選びましょう。発泡剤がないと磨き残しを確認しやすくなります。
- 定期的な歯科検診と併用する:どんなに優れた歯磨き粉も、定期的な歯科検診とプロフェッショナルケアと組み合わせることで、初めて最大の効果を発揮します。
よくあるお悩みへの短答
- うがいは何回?…泡を軽く吐き出し、うがいは少量1回程度でOK(成分を流し過ぎない)。
- 辛い/ミントが苦手…低ミント・フルーツ風味を選択。まずは嫌がらず続くことが最優先。
- 電動ブラシでも良い?…年齢・操作性次第。当院の予防プログラムで使い方をご案内します。
関連ページ(あわせて読みたい)
※本ページは一般的な情報提供を目的としています。お子さまの口腔内の状態・むし歯リスク・アレルギー等により推奨は異なります。気になる点は当院へご相談ください。