ORTHODONTICS FOR CHILDREN
6〜12歳の小児矯正
小学生の装置選びガイド
6〜12歳は、乳歯から永久歯へ本格的に移行する混合歯列期です。
6歳臼歯や前歯の生え替わりが進み、歯ならび・噛み合わせの課題が顕在化しやすい時期。
顎の成長発育を活かしながら歯を動かすことができるため、
症例によっては効率よく短期間で改善できる場合もあります。
年齢別の治療アプローチ
成長段階に応じた最適な治療計画をご提案します
6〜9歳(混合歯列期前期)
顎の成長と永久歯の生え始めを活かす
永久歯のサイズや生え方をチェックしながら、顎の骨の成長バランスを整えるのに適した時期です。 「取り外し可能な装置」や「睡眠時のマウスピース」などを中心に、お子さまへの負担が少ない方法を選択します。
- ✓顎の成長コントロールが可能な最後のチャンス
- ✓新しい習慣への抵抗が少なく、親子で取り組みやすい
- ✓運動系クラブ活動中でも、マウスピース矯正で安全に対応可能
9〜12歳(混合歯列期後期)
永久歯列完成に向けた最終調整
全て永久歯に生え変わる直前の重要な期間です。 個々の歯の並びを整える「ブラケット装置」や「インビザラインファースト」への移行を検討し、 Ⅱ期治療(本格矯正)を見据えた土台作りを行います。
- ✓個々の歯の位置修正や噛み合わせの精密な改善が可能
- ✓第二大臼歯(12歳臼歯)の萌出管理が鍵
- ✓ご本人の「治したい」という意思が結果に直結する時期
費用と日常生活
学校生活とご家庭での工夫
- ✓食事・歯磨き:取り外し可能な装置なら普段通り行えます。
- ✓学校・習い事:固定式装置でも、スポーツ用マウスガード等で対応可能です。
- ✓痛み:調整後2〜3日は違和感が出ることがありますが、徐々に慣れていきます。
起こり得るリスク・副作用
装着初期の違和感・疼痛、装置の破損や紛失、歯磨き不足による虫歯・歯肉炎のリスクがあります。また、治療方針通りに装置を使用しない場合、治療期間が延びたり結果が得られない可能性があります。
装置別の比較早見表
※適応や選択は個別診断で決定します
| 装置・療法 | 主な目的 | 装着/実施の目安 | 向いている例 |
|---|---|---|---|
| MFT(筋機能療法) | 口呼吸・舌癖の是正、嚥下・発音の改善、後戻り予防 | 毎日自宅トレーニング(数分〜10分程度を複数回) | 開咬/上顎前突/叢生に伴う習癖、口唇閉鎖不全 |
| 拡大床(床矯正) | 歯列弓の側方拡大、萌出スペースの確保 | 就寝時+日中数時間(1日12時間以上推奨) | 狭窄歯列/軽度の叢生、永久歯萌出スペース不足 |
|
インビザライン インビザライン・ファースト |
歯並びの整列、顎の拡大、咬合誘導の同時進行 | 1日20時間以上(食事・歯磨き以外装着) | 混合歯列期の全般的な不正咬合、審美性を重視する場合 |
| プレオルソ/マイオブレース | 口腔周囲筋の機能改善、顎位置の誘導、鼻呼吸の確立 | 就寝時+日中1〜2時間 | 口呼吸、過蓋咬合、上顎前突、軽度の反対咬合 |
| ワイヤー矯正 | 前歯など特定部位の確実な移動、捻転の改善 | 固定式(24時間装着) | 前歯の著しい凸凹、埋伏歯の牽引、確実な移動が必要な場合 |
症状別ガイド(6タイプ)
お子さまの症状に合わせた治療法をご案内します
よくある質問
いつ始めるのがよい?
永久歯が生え始めたタイミング(6歳前後)での評価が有用です。特に受け口や顎のずれが見られる場合は、早めの受診をお勧めします。
抜歯は必要ですか?
小児矯正(Ⅰ期治療)の最大の目的の一つは、顎の成長を利用してスペースを作り、将来的な抜歯のリスクを下げることです。必ずしも非抜歯を保証するものではありませんが、可能性は高まります。
部活動や習い事に影響は?
吹奏楽や激しいコンタクトスポーツなどを行う場合は、装置の選択や保護用マウスガードの併用で対応可能です。カウンセリング時にライフスタイルをお聞かせください。
6〜12歳は、乳歯から永久歯へ本格的に移行する混合歯列期です。6歳臼歯や前歯の生え替わりが進み、歯ならび・噛み合わせの課題が顕在化しやすい時期。顎の成長発育を活かしながら歯を動かすことができるため、症例によっては効率よく短期間で改善できる場合もあります。
早期の評価と適切な装置選択・習癖改善が、将来の抜歯リスクや長期治療の回避につながります。
