過蓋咬合(噛み合わせが深い)

過蓋咬合_ディープバイト_症例集_矯正_小児矯正

前歯が深く噛み込む「過蓋咬合」。原因・セルフチェック、当院の流れ(相談→検査→型取り→装置装着)、学校生活の工夫、費用・期間、起こり得るリスクを小児専門の視点で解説。

このページで分かること

過蓋咬合とは?—セルフチェック

過蓋咬合(deep-bite)は、上下の前歯が深く噛み込み、下の前歯がほとんど見えない、もしくは 上の前歯が下の前歯や口蓋粘膜に強く当たりやすい状態を指します。見た目だけでなく、前歯の咬耗や 粘膜の炎症につながることがあります。

  • 笑った時・軽く噛んだ時に下の前歯がほとんど見えない
  • 上の前歯の裏側口蓋(上あごの内側)に当たりやすい
  • 前歯のすり減りや、前歯周囲の歯ぐきの違和感がある

原因(歯性・骨格・習癖)と放置リスク

  • 歯性の要因:下顎前歯の挺出/上顎前歯の舌側傾斜など
  • 骨格的要因:垂直的な発育バランス(例:低角傾向)
  • 習癖:嚥下時の舌や口唇の使い方、咀嚼の偏りなど

放置すると、前歯の咬耗や口蓋粘膜への咬合性の刺激、清掃性の低下によるう蝕・歯肉炎リスクの増加につながることがあります。 早期に原因を見極め、MFT(筋機能トレーニング)や装置で 「噛み込みを浅くする」方向へ誘導します。

介入のタイミング(小児期に整える意義)

生え替わりが進む 6〜12歳 は、 垂直的な噛み合わせを整えやすい時期です。要因に応じて、ワイヤーアライナーバイトアップ・バイトランプ等の工夫を組み合わせたり、 歯列幅が狭ければ 拡大床 を併用することもあります。

当院の治療の流れ(相談→検査→型取り→装置装着)

  1. 初診相談(電話カウンセリング含む):気になる点やご希望を伺い、実際の検査日の日程をご案内します。 予約はこちら
  2. 資料採得・診断:写真・3Dスキャンなどで記録し、咬合関係と成長段階、原因(歯性/骨格/習癖)を評価します。
  3. 計画説明:装置の種類、装着時間、通院頻度、リスク費用を個別にご説明します。
  4. 初回装置型取り:必要な装置の作成に向けて型取りを行います。
  5. 装置装着・使用指導:装着練習、清掃・保管方法、学校での扱い方を確認します。
  6. 定期通院:およそ4〜8週ごと(個人差あり)。経過に応じて調整します。

治療オプションと装置選択

  • ワイヤー矯正(バイトアップ/前歯のコントロール): 垂直関係のコントロールを行いやすく、仕上げにも適します。 → ワイヤー矯正
  • アライナー(バイトランプなどの機能を併用): 生活との両立がしやすく、前歯の傾斜や咬合挙上を段階的に行う計画が立てやすいです。 → Invisalign
  • バイトプレート等: 前歯の噛み込みを一時的に浅くして、奥歯の誘導や前歯の干渉緩和を図ります。
  • 歯列拡大の併用: 歯列が狭い場合は 拡大床 の併用で噛み合わせ改善の土台を整えます。
  • MFT(筋機能トレーニング): 嚥下や口唇の使い方など習癖面を整え、再発予防にもつなげます。 → MFT

最適な組み合わせは診断のうえご提案します。

学校生活との両立(装着時間・清掃・部活)

  • 授業や多くの行事は通常どおり参加可能です。吹奏楽や接触スポーツは装置の種類に応じて運用を調整します。
  • 食後の清掃→再装着を習慣化。保管ケースの携帯をおすすめします。
  • 発音の違和感は数日〜数週間で慣れることが多いです。気になる場合は対処法をご案内します。

費用・期間の目安

治療内容により異なります。標準的な費用の目安は 費用ページにまとめています(分割・カード対応、医療費控除の考え方も掲載)。

期間は数か月〜1年超など個人差があります。過蓋咬合(deep-bite)以外の不正咬合もある場合、治療期間は伸びることがあります。診断時におおよその目安をお伝えします。

起こり得るリスク・副作用

  • 装着初期の違和感・軽度の疼痛、発音の変化
  • 清掃不良に伴う虫歯・歯肉炎のリスク増
  • 装置の破損・紛失、計画どおりに進まない可能性

詳しくは 小児矯正のリスク・副作用と注意点 をご確認ください。

関連症例

  • 症例:過蓋咬合|小学生|9歳2ヶ月から開始|過蓋咬合専用のマウスピース+筋機能療法を併用し治療(例:deepbite-01

症例をもっと見る

よくある質問(FAQ)

Q. 成長で自然に良くなることはありますか?

A. 原因や成長の方向により異なります。噛み込みが強いまま成長するケースもあるため、早めの評価をおすすめします。

Q. どの装置が向いていますか?

A. 原因(歯性/骨格/習癖)で異なります。ワイヤー・アライナー・バイトプレート・拡大床・MFTなどから最適な組み合わせをご提案します。

Q. 痛みや学校生活への影響は?

A. 稀に初期装置装着時に違和感を伴うことがありますが、多くは数日〜数週間で慣れます。活動内容に応じた運用を一緒に工夫します。

Q. 再発(戻り)が心配です。

A. 保定と習癖への対応が重要です。またそれ以上に早期開始できるかどうかで後戻りのリスクが変わります。治療計画時に保定期間や方法をご説明します。


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