
15〜18歳(高校生)の矯正情報|受験と両立しながら“成人前”に仕上げる最適プラン
15〜18歳は、顎の成長がほぼ完了し永久歯列の最終仕上げに入る時期です。骨の成長は成人よりはまだ活発で、歯の動きやすさと治療安定性のバランスが良い年代。大学受験・部活・学校行事との両立を前提に、効率的に計画しやすいラストチャンスとも言えます。
このページで分かること
- 15〜18歳の歯ならび・治療の特性
- この年代で多いお悩みと受診の目安
- 高校生に適した装置・治療オプション
- 装置別の比較早見表(目立ち・衛生・両立)
- 受験・部活と両立する学年別スケジュール
- 当院の治療の流れ(相談→検査→計画→装置)
- 費用・期間・支払いの考え方
- 治療後(保定)を成功させるコツ
- 起こり得るリスク・副作用
- 関連症例 / 高校生におすすめの記事 / よくある質問
15〜18歳の特性(成人前の“仕上げ時期”)
- 永久歯列が完成:犬歯・小臼歯・大臼歯の最終配列と咬合を精密に整える段階です。
- 動かしやすさ×安定性:成人より歯の移動反応が良く、効率の良い治療計画が立てやすい時期。
- 見た目+機能の両立:笑顔の審美性(Eライン・スマイルライン)と咀嚼・発音・スポーツ時の安定を総合的に改善。
- 進学イベントに配慮:共通テスト・二次試験・面接などの時期を避けた通院・交換サイクル設計が可能。
この年代で多いお悩みと受診の目安
- 叢生(ガタガタ)・八重歯/正中のズレ・前歯部のすき間
- 上顎前突(出っ歯)・反対咬合(受け口)
- 開咬(前歯が当たらない)・過蓋咬合(深い噛み合わせ)
- 歯列の微妙なデコボコ・角度ズレの“仕上げ”希望
- 親知らず(将来の萌出)と歯列の安定性の不安:親知らずと歯並び
受診の目安:気になるサインがあれば学年に関係なくご相談を。半年に1回の定期検診でベストタイミングを逃しにくくなります。よくある質問
高校生に適した装置・治療オプション
インビザライン(透明マウスピース)
取り外しができ、目立ちにくく、食事と歯磨きがいつも通り。受験・部活・文化祭・写真撮影と両立しやすいのが強みです。インビザライン
ワイヤー矯正(メタル/セラミック)
歯の三次元コントロールに優れ、難症例や微細な角度調整に強み。見た目を配慮した目立ちにくいブラケットの選択も可能。ワイヤー矯正
部分矯正(前歯部のピンポイント改善)
前歯の軽度のデコボコ・すき間などを短期間で集中的に改善。就活・卒業式・成人式に合わせたいケースで検討します。部分矯正のメリット
補助的治療
- 顎間ゴム/ミニスクリュー(TAD):仕上がりの精度向上や難症例への対応に有効。
- MFT(筋機能療法):舌癖・口呼吸の是正は後戻り予防に有効。MFTとは?
装置別の比較早見表
装置・療法 | 見えやすさ | 衛生管理 | 両立・適応 | 運用の目安 |
---|---|---|---|---|
インビザライン | 最も目立ちにくい | 取り外し可で清掃しやすい | 受験・写真・管楽器・接触系以外のスポーツと好相性 | 原則1日20時間前後/1〜2週ごとに交換 |
ワイヤー矯正 | やや目立つ(素材で軽減可) | 固定式のため丁寧なブラッシング指導が必須 | 難症例・細かな角度調整・仕上げの精密性 | 常時装着/4〜6週ごとに調整 |
部分矯正 | 方法により異なる | 比較的管理しやすい | 前歯の見た目の短期改善/就活・行事に合わせやすい | 数か月〜1年弱(条件適応) |
MFT(筋機能療法) | 装置なし(トレーニング) | — | 舌癖・口呼吸の是正/後戻り予防 | 毎日5〜10分の継続 |
受験・部活と両立する学年別スケジュール
学年 | 開始の目安 | おすすめ運用 | 注意点 |
---|---|---|---|
高1 | 最も余裕を持って設計できる時期 | 全体矯正を春〜夏に開始。通院は試験後に設定 | 装置習慣の早期確立でその後が安定 |
高2 | 受験期を見据えて計画の固定化 | アライナー交換を在宅中心に/ワイヤーは長期休暇に調整 | 模試・修学旅行・部活の大会とバッティング調整 |
高3 | 春〜夏の開始が現実的。直前期は新規開始を回避 | アライナーは夜間中心でも達成できる計画に | 受験直前の新規開始は非推奨 |
- スポーツ:ワイヤーはマウスガードの併用を推奨。インビザラインは競技に応じて着脱で対応。
- 衛生管理:むし歯・歯肉炎の予防が最重要。装置の洗浄方法も参考に。
当院の治療の流れ(相談→検査→計画→装置)
- 初診相談:まずは電話カウンセリングで気になる点・ご希望を伺います。
- 資料採得・診断:写真・3Dスキャンなどで記録し、咬合関係と成長段階を評価。
- 計画説明:装置の種類、装着時間、通院頻度、リスクと費用を個別にご説明。
- 初回装置型取り:装置作成のための型取り(装置によりスキャンのみの場合あり)。
- 装置装着・使用指導:装着練習、清掃・保管の確認。
- 定期通院:およそ4〜8週ごと(個人差あり)。経過に応じて調整します。
費用・期間・支払いの考え方
- 期間:全体矯正で約1.5〜3年、部分矯正で数か月〜1年弱が目安(症例差あり)。
- 費用:治療内容・重症度によって変動。目安として本格矯正で約60〜120万円程度。詳細は矯正治療と費用へ。
- 公的医療保険:原則自費(特定の先天異常等は適用例あり)。
- 家計サポート:医療費控除やデンタルローン活用のポイント、共働き家庭の控除テクをご参照ください。
治療後(保定)を成功させるコツ
リテーナー(保定装置)は歯の位置の安定に不可欠。保定装置
- 装着目安:取り外し式は1〜2年は毎日(夜間中心)、その後は就寝時のみへ段階的移行。固定式(裏側ワイヤー)の選択も可能。
- 大学進学・一人暮らし前に:保定計画・紛失時の連絡体制・定期検診の継続方法を確認。
- 後戻り対策:舌癖・口呼吸にはMFTの併用が有効。後戻りリスクも参照。
起こり得るリスク・副作用
装置の違和感・発音の変化、歯肉炎・むし歯リスクの増加、口内炎、歯根吸収、ブラックトライアングル、計画変更の可能性、装置破損や紛失など。詳しくは小児矯正のリスク・副作用と注意点をご覧ください。
関連症例(例)
高校生におすすめの記事
ご予約・お問い合わせ/アクセス 矯正治療と費用 装置・治療法から探す 不正咬合から探す
よくある質問(15〜18歳)
Q. 高校生から始めても遅くない?
A. 遅くありません。成人より歯の移動が出やすく安定しやすい傾向があり、受験スケジュールに合わせて効率良く進められます。
Q. 受験と両立できますか?
A. 可能です。インビザラインは着脱・交換の設計がしやすく、ワイヤーも調整日を配慮して計画します。学年別ガイド参照。
Q. 抜歯は必要になりますか?
A. スペースや横顔のバランスにより個別判断。非抜歯を第一に検討しつつ、必要な場合のみ安全に配慮して行います。
Q. 親知らずは矯正前に抜いた方がいい?
A. 個々の生え方で異なります。撮影・診断のうえ、抜歯時期や保定計画とあわせてご提案します。親知らずと歯並び
Q. 通院頻度は?
A. 目安は4〜8週ごとです。アライナー交換は自宅管理、ワイヤーは院内調整が中心です。